• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

楕円ファイブレーションの研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640046
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

武田 好史  奈良女子大学, 理学部, 助教授 (50227039)

研究分担者 新出 尚之  奈良女子大学, 理学部, 講師 (40208111)
高橋 世知子  奈良女子大学, 理学部, 助教授 (60031689)
上田 滕  奈良女子大学, 理学部, 助教授 (80193811)
角田 秀一郎  奈良女子大学, 理学部, 教授 (60144424)
静田 靖  奈良女子大学, 理学部, 教授 (90027368)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード楕円ファイブレーション / カスピダルファイブレーション / 群スキーム / ベクトル束 / 多重ファイバー / 補間問題 / Heinsの定理
研究概要

本年度研究代表者は、楕円ファイブレーションに関する未解決の問題が集中する多重ファイバーとそれと表裏一体の関係にある算術種数が大きいカスピダルファイブレーションとを中心に研究した。これまでに知られているカスピダルファイブレーションの研究結果は、退化ファイバーを持たない場合についての若干の一般論があるだけで、楕円ファイブレーションの研究上必要である退化ファイバーを持つ場合の一般論はほとんどなかった。算術種数が大きいときの退化ファイバーをも含めたファイブレーションの一般論はスムーズファイブレーションの場合でも非常な困難を伴うことを考慮し、研究代表者はカスピダルファイブレーションが群スキームの構造を持つ場合を主に研究した。その結果、群スキームの構造を持つカスピダルファイブレーションの局所的な定義方程式とそれらの張り合わせ条件を決定し、同時に群スキームの構造を持つカスピダルファイブレーションは階数2のベクトル束を伴うことを示し、さらにこのベクトル束は正標数特有の挙動をすることも示した。これは研究代表者が以前に得た結果である楕円ファイブレーションのある種の多重ファイバーとベクトル束の正標数特有の挙動との間の関係を一般化したものとなっている。研究代表者は以上の結果を論文「Groups of Russell Type over a Curve」(投稿中)としてまとめた。これは退化ファイバーも含めたカスピダルファイブレーションの一般論へのステップとなると思われる。
また分担者のうち特に高橋は、任意に指定された値を微分係数にもつ正則関数の有無を調べる補間問題を一般化し、論文「A sufficient condition for Nevanlinna parametrization and an extension of Heins theorem」(投稿中)としてまとめた。これは複素数体上の楕円ファイブレーションを考えるとき、指定された多重ファイバーが現実に存在するか否かを調べる上で有効な手段となると思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Shizuta(共著): "The initial boundary value problem for linear symmetric hyperbolic systems with boundary characteristic of constant multiplioity" J. Math. Kyoto Univ.35. 143-210 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Shizuta(共著): "The trace Theorems in anisotropic Sobolev spaces and their applications to the characteristic initial boundary valueproblem for symmetric hyperbolic systems" Math. Mod. Math. Appl. Sci.5. 1079-1092 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi