• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有限群のコホモロジー論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640052
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 代数学
研究機関山口大学

研究代表者

佐々木 洋城  山口大学, 教育学部, 助教授 (60142684)

研究分担者 柳 研二郎  山口大学, 工学部, 教授 (90108267)
佐藤 好久  山口大学, 教育学部, 講師 (90231349)
笠井 伸一  山口大学, 教育学部, 講師 (40224373)
富崎 松代  山口大学, 教育学部, 教授 (50093977)
河津 清  山口大学, 教育学部, 教授 (70037258)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有限群 / コホモロジー / 表現論
研究概要

wreathed2-群Sをシロ-2-部分群にもつ有限群Gのmod2コホモロジー環H^*(G,k),ここで,kは標数2の体,の計算を行った.まず,非零因子ρ∈H^4(S,k)で,そのカ-ルソン加群L_ρに関するkの相対入射包絡が0→k→Ω^<-1>(L_ρ)→Ω^3(k)→0であり,さらに,普遍安定的であるものを発見した。普遍安定であることは,Green対応によるのであり,平成4年度一般研究(C)による,準2面体群をシロ-2-部分群にもつ有限群のmod2コホモロジー環の計算におけると同様である.
上の拡大を用いて,コホモロジー環の次元公式が求められる.さらに,上のρがパラメーター系の斉次元であるためにはL_ρ【cross product】L_σが射影的である斉次元σ∈H^S(S,k)を発見しなければならない.そのため次の定理を示した.
定理.kを標数pの体とする.有限群Gのp-ランクが2のとき,非零因子ρ∈H^r(G,k)がL_ρが周期的で,Ω^S(L_ρ)【similar or equal】L_ρを満たし,さらに完全系列0→k→Ω^<-1>(L_ρ)→^^fΩ^<r-1>(k)→0がL_ρに関するkの相対入射包絡であると仮定する.このとき,kのL_ρに関する相対射影被覆0→Ω^<-r>(k)→Ω^<s-r>(L_ρ)【symmetry】P→^^gk→0,Pは射影加群,をとれば写像Ω^<s-r+1>f^*:Hom_<kG>(Ω^S(k),k)→Hom_<kG>(Ω^<s-r>(L_ρ)【symmetry】P,k)によるgの逆像で表されるσ∈H^S(G,k)はρとともにH^*(G,k)のパラメーター系をなす.
この定理はp-ランクが2という制約があるが,コホモロジー環のパラメーター系が一つの相対入射包絡から得られることを示しており,大きなランクに対しても,加群に関する相対射影加群の理論の有効性を示唆するものである.考えている有限群の場合,上のρ∈H^4(G,k)に対応するσは6次の斉次元である.
6次までの生成元を求め,関係式を決定することでコホモロジー環の計算は完了した.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi