研究課題/領域番号 |
07640129
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
幾何学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
興倉 昭治 鹿児島大学, 教養部, 助教授 (60182680)
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研究分担者 |
大本 亨 鹿児島大学, 理学部, 助手 (20264400)
坪井 昭二 鹿児島大学, 教養部, 教授 (80027375)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 特異多様体 / 特性類 / リーマン・ロッホ / チャーン・マックファーソン類 / ラドン変換 |
研究概要 |
1。複素代数多様体上の3つの特性ホモロジー類(Chern-MacPherson類、Baum-Fulton-MacPhersonの特異Riemann-Roch定理、Cappell-ShanesonのL-類)を統一した理論を構成できるかどうかの考察については、何人かの研究者を招いて討論を行ったが、残念ながら、あまり進展は見られなかった。今後も継続すべき長期的研究課題の一つである。 2。constructible functionsの位相的Radon変換の考察については、Ernstrom氏、大本氏との共著論文「On topological Radon transformations」が発表されることになった。 (1)constructible functionsの位相的Radon変換は、複素代数多様体のある種のカテゴリー(「発散カテゴリー」と命名)からアーベル群のカテゴリーへの共変関手として捕えることが出来る。さらにこのカテゴリーを拡張してHeckeカテゴリーが構成できて、個々の位相的Radon変換はHecke環の作用として捕えることが出きることがわかった。 (2)位相的Radon変換のホモロジー版としてホモロジー的Verdier-Radon変換を定義し、この二つの変換は、Chern-MacPherson変換で結ばれることがわかった。 (3)(2)で基本的なことは、Chern-MacPherson類に関してVerdier型Riemann-Rochが成立するかどうかをしらべることであることが、わかった。 3。Chern-MacPherson類に関するVerdier型Riemann-Rochの問題の考案のなか、「どのような特異複素代数多様体に対して、Chern-MacPherson類があるコホモロジー類のポアンカレ双対として表せるか?」と言う問題が出てきた。これは、今後の研究課題の一つである。
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