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異常宇宙線成分の観測と確率微分方程式を用いた加速伝播過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640374
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関茨城大学

研究代表者

柳田 昭平  茨城大学, 理学部, 助教授 (40013429)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードAnomalous Cosmic Ray / SDE / Acceleration
研究概要

GEOTAIL衛生に搭載したMI,HI両宇宙線望遠鏡による観測データをもとに10^〜100MeV/nエネルギー領域の宇宙線データの解析を行った。観測期間は93年1月から95年7月までの2年半にわたる。粒子弁別はdE-E法によるもので、ISEE-3衛星データ解析のために独自に開発した方法によった。MI,HIともにPSDの誤動作が確認されているため同位元素の解析は断念せざるを得ず、元素レベルの弁別のみを行った。その結果、O,N,Neにはっきりと異常成分が同定された。即ち、100-50MeV/n領域では銀河宇宙線成分がほとんどであり、エネルギーが下がるとともに線束が減少するが、50MeV/n以下では異常成分の寄与によりエネルギーとともに線束が増加する。これに対してCでは約25MeV/nまで線束はエネルギーとともに減少しO,N,Neとは明らかに異なったエネルギースペクトルを持つ。25MeV/n以下ではエネルギースペクトルは減少から転じて平坦になる。VLISM中の中性原子が異常成分の種になっているのであれば、Cの異常成分は見られないはずである。Ulysesseによる最近の観測から、局所星間空間塵に起源を持つと考えられるCピックアップイオンの存在が確認された。このピックアップイオンが太陽風終端衝撃波で加速を受ければ、Cの異常成分が観測されても不思議ではない。25MeV/n以下でのCの増加は、この異常成分の寄与によると考えられる。Sの異常成分の可能性に注目し詳細な解析を行った。前回の結果と異なり、20MeV/nまで単調減少するエネルギースペクトルが得られ、Sの異常成分の存在は確認できなかった。
以上の成果は、まとめてしかるべき雑誌に投稿準備中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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