研究課題/領域番号 |
07640396
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
延与 秀人 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30213606)
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研究分担者 |
千葉 順成 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (50126124)
政池 明 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40022587)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ファイ粒子 / カイラルシンメトリー / クォークグル-オンプラズマ / フィードプログラマブルゲートアレイ / ドリフトチェンバー |
研究概要 |
本研究は前年度、科研費一般研究Cで行なった「φ粒子の崩壊に対する核物質効果の測定」で遂行された、技術開発研究を受け継ぐものであった。本研究ではelectron triggerのための最も重要な測定器、Segmented Gas Cerenkov Counterの開発と実験上のもう一つの急所であるTrigger logicの実機を設計した。 この実験では重心系後方に出た、原子核中の滞在時間が長いmesonに焦点を当てている。そのために大立体角をおおうsegment化されたGas-Cerenkov counterが必要になる。 このようなGas Cerenkov Counterは世界的に見ても例がなく、UV光の領域までの効率よいlight collectionが要求される。縦方向に広い範囲をカバーするために二回反射の特殊なopticsを採用した。ガスは1気圧のイソブタンを用い,必要とされる全領域で5photo-electronの検出が可能であり、実験遂行のために充な性能があることが分かった。この結果はUV領域まで反射率を保ったミラー、アルミナイズドマイラー、および光電子増倍管に効率よく光を集められるウィンストンコーンを開発/製作してきた成果である。 この実験は、10の6乗以上の高いinteraction rateで行なわれるので、3rd-levelまでのintelligentな専用triger logicを開発する必要があった。本研究において2nd level triggerに必要な回路をFPGA(Field Programable Gata Array)を用いて製作し実際に必要なトリガー判定が1.5μsecで可能なことが分かった。 この回路は200以上の入力情報の自由なマトリックス・コインシデンスを取ることができ、他の実験にも応用可能なものである。この設計/製作には本研究費で導入した高速パソコンとその上で走らせるCADシステム/設計プログラムが非常に有効であった
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