研究課題/領域番号 |
07640407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
福田 光順 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50218939)
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研究分担者 |
松多 健策 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50181722)
南園 忠則 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20028210)
野尻 洋一 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90028233)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 核磁気モーメント / 陽子過剰核 / スピン期待値 / 核子密度分布 / 磁気モーメント / アイソスピン対称性 / Knight shift / 高温超伝導 |
研究概要 |
我々は^9C,^<13>O,^<19>Oおよび^<21>Fとアイソスピン3/2の原子核の磁気モーメントを決定してきた。その結果、^9C-^9Li対で見られた磁気モーメントの異常性、すなわち、スピン期待値および鏡映対間g因子相関の異常は、まず、^<13>O-^<13>B対では見られなかった。また、^<19>O、^<21>Fの場合、それらの鏡映核である^<19>Naは束縛状態を持たず、^<21>Mgは磁気モーメントがまだ決定されていないため鏡映核対としての議論ができないが、^<19>O,^<21>F単独で理論計算と比較することはできる。殻模型計算コードOXBASHによる計算結果(相互作用:psdMK,PW)はいずれの場合も磁気モーメントを数%の範囲で非常によく再現している。これらのことは、^9Cあるいは^9C-^9Li対両方の異常性を際だたせることになった。したがって、^9C-^9Li対に見られる磁気モーメント異常がアイソスピン3/2の原子核の普遍的な性質という訳ではなく、^9C-^9Li対の特殊事情によることが示唆されたことになる。現在までのところ^9C-^9Li対の異常なスピン期待値をうまく説明できる理論はまだ無く、以下のような3つの可能性が依然として残されている。i)アイソスピン対称性が大きく破れている。ii)偶数核子対がかなり大きくこわれスピン期待値が大きくなっている。iii)核子の有効g因子が大きく変化している。しかし、核子の有効g因子として2重閉殻近傍で実験的に決められた値を用いると、^9C-^9Li対のスピン期待値に関しては理論値にかなり近づくことが判明し、iii)の可能性が注目されている。また、理論グループとの連携により、非対称化分子動力学やクラスターモデルを用いて^9Cの核構造がより良く理解されつつあることは、^9C-^9Liの異常性解決へ明るい光を投じている。
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