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変形原子核の磁気双極状態の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640423
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関静岡理工科大学

研究代表者

池田 秋津  静岡理工科大学, 理工学部, 教授 (40016126)

研究分担者 大西 直毅  東京大学, 教養学部, 教授 (30016068)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード原子核構造 / 原子核の変形 / 原子核内有効相互作用 / 原子核回転運動 / 原子核M1励起 / 原子核集団運動
研究概要

粒子一回転模型に基づいて、集団回転運動に2準粒子が結合する系を計算機プログラムを作り上げた。反跳力及び有効相互作用は精確に取り扱えるようになっている。スプ-リアス状態は穀模型的に適正に除くことができる。
これを用いて変形核の磁気双極状態の研究を行った。2体力として表面デルタ相互作用、Schiffer-True型相互作用を用いた。3MeV近傍に現れる1^+状態群はこの理論の枠組みの中で非常によく説明できる。励起エネルギーは正しく記述できるしM1強度についても良い結果が得られた。これらの状態が集団的か否かについて激しい論争が行われてきたが、本研究はこれに答えを出すことが出来たと考える。それは変形ポテンシャルによって分岐したユニークパリティ軌道をしめるいくつかのK=1^+2準粒子配位によって作られる集団的状態であり、この集団性を作る相互作用は集団回転に伴う反跳力である。これらは軌道運動に伴うM1状態である。ここまでについては現在本論文を準備中である。
6MeV以上の励起エネルギー領域に現れるM1状態については決定的なstatementに至っていない。それらはスピンM1状態であり、理論計算の結果は有効相互作用のスピン依存性に強く左右される。ここの難しさは球形核におけるGamow-Teller状態及びM1状態の問題と共通している。研究は尚進行中である。
一つの成果は変形核では密度依存性を通じて有効相互作用が回転不変性を破るという認識に至ったことである。これは軌道運動に影響するからM1の行列要素に影響する。10余年来の懸案である変形した二重奇核回転バンドのシグネチャー逆転現象にこの新しい考え方を適用して良い結果を得た。この新たな認識を磁気双極状態の記述の枠組みに統合した更に研究を進展させたい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M. Wakasugi: "Nuclear Moments of ^<179>Ta from optical measurewent of hyperfine structure" Physical Review C. 53. 611-615 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 池田秋津: "鉛直な壁に立てかけた棒の問題へのコメント" 物理教育. 43. 423-424 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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