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原子核のアイソベクターモノポール共鳴の励起

研究課題

研究課題/領域番号 07640426
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関神戸常盤短期大学

研究代表者

田中 正義  神戸常盤短期大学, 衛生技術科, 教授 (70071397)

研究分担者 中山 信太郎  徳島大学, 総合科学部, 教授 (70116846)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアイソベクターモノポール / Giant Dipole Resonance / Spin Dipole Resonance / 1粒子1空孔 / 統計模型 / 中性子崩壊 / GSOカウンター / Grand Raiden / 1粒子1孔 / 集団励起モード / アイソスカラー / アイソベクター / 巨大共鳴 / 準弾性散乱 / 圧縮運動 / 星の進化
研究概要

本研究は原子核のアイソベクターモノポール共鳴(Isovector Giant Monopole Resonance,IVGMR)の存在を実験的に検証することを目指すものである。大阪大学核物理研究センター(RCNP)のリングサイクロトロンで加速された65A・MeVの^7Liビームを用い、^<12>C(^7Li,^7Be)^<12>B反応によって生成された散乱^7Beを最前方散乱角方向に置かれた高分解能スペクトログラフGrand Raidenで検出した。この^7Beと標的核の周りに置かれた22台のGSOカウンターアレイによって^7Beの第一励起準位からの429keVγ線との同時計数法によってスピンフリップモードとスピンノンフリップモードの分離を行った。更に、標的核から1.5mの所に置かれた48台の液体シンチレーションカウンターアレイによる中性子との同時計数も行い、準自由散乱(Quasi Free Scattering)によるバックグランドの軽減化を図った。
その結果、世界で初めて^<12>BのE_x=20MeVに至るまでの励起状態に関して、スピンフリップモードとスピンノンフリップモードからの^<11>Bの低い励起準位への中性子崩壊を別々に観測することに成功した。特にEx=7.5MeV付近にはGiant Dipole Resonance(GDR)とSpin Dipole Resonance(SDR)が共存することが知られているが、それらの中性子崩壊はお互いにかなり異なった様相を示すことや、GDRの構造でE_x=10.5MeV付近の中性子崩壊確率が異常に大きくなっており、GDR以外の新しい共鳴の存在を示唆している。また、統計模型で計算した中性子崩壊の分岐比との比較から、E_x=7.5MeVの中性子崩壊では1粒子1孔からの直接崩壊の成分が存在しているように見えるが、E_x=15MeV以上では、殆どSpreadしたいわゆる状態になっていることが分かった。これらの実験を通して、初期の目的であるIVGMRの探索の為の有力な手法が確立したものと思われる。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中山信太郎他: "The (^7Li,^7Be) reaction as a Spin-Probe for Isovector Excitations" Nuclear Instruments & Methods, Elsevier Science. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Nakayama, K.Fushimi, H.Kohri, H.Akimune, I.Daito, H.Fujimura, Y.Fujita, M.Fujiwara, T.Inomata, K.Ishibashi, T.Iwawaki, N.Koori, K.Takahisa, A.Tamii, M.Tanaka, H.Toyokawa, and T.Yamagata: ""GSO-detector system, 'NYMPHS' for (^7Li, ^7Be-gamma) Reaction at Intermediate Energies'" Nuclear Instruments and Methods, submitted to Nucl. Instr. and Meth.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Nakayama, K.Fushimi, H.Kohri, H.Akimune, I.Daito, H.Fujimura, Y.Fujita, M.Fujiwara, T.Inomata, K.Ishibashi, T.Iwawaki, N.Koori, K.Takahisa, A.Tamii, M.Tanaka, H.Toyokawa, and T.Yamagata: ""The (^7Li, ^7Be-gamma) Reaction as a Spin-Probe for Isovector Excitations'" Nuclear Instruments and Methods, 1997, to be published in Nucl. Instr. and Meth as the Proc. of the Int. Workshop on Polarized 3He Beams and Gas Targets and Their Application, Kobe, Japan 1997, ed. by M.Tanaka.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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