• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

イオン-原子衝突系の電子移行過程に及ぼす原子核反応の影響

研究課題

研究課題/領域番号 07640531
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関京都大学

研究代表者

戸崎 充男  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助手 (70207570)

研究分担者 伊藤 眞  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助手 (30144398)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードイオン-原子衝突系 / 原子過程 / 原子核反応 / 非平衡電荷移行 / 励起関数 / 分子的共鳴状態 / 12Cイオン / 電荷分布測定
研究概要

本実験研究は、イオン-原子衝突系における原子過程に及ぼす原子核反応の影響を実験的に解明することを目的に、京都大学理学部8MVタンデム・バンデグラフ加速器を用いて行った。原子核反応と原子過程を共に起こす衝突系として^<12>C+^<12>C反応で観測される分子的共鳴状態に着目し、この共鳴状態を伴う場合と伴わない場合について、散乱^<12>Cイオンの電荷分布を調べた。
1.^<12>C+^<12>C分子的共鳴状態の観測
分子的共鳴状態の反応断面積に対するエネルギー依存性を入射イオン^<12>C(+4価)エネルギー28〜29.9MeVの範囲で調べた。散乱30度(実験室系)で、共鳴ピークエネルギー29.0MeV、共鳴ピーク半値幅約400keVの分子的共鳴状態を観測する事が出来た。
2.非平衡電荷移行の条件決定
散乱12Cイオンの電荷状態に対する炭素標的の厚さ依存性を、1、2、5、10μg/cm^2膜厚の標的を用いて調べた。入射エネルギー29.0MeV、散乱30度(実験室系)の条件で、標的の厚さが5μg/cm^2以下で非平衡電荷移行状態に入ることがわかった。
3.電荷分布の測定
非平衡電荷移行状態に入ることが確認された標的、1、2、5μg/cm^2について、^<12>C+^<12>C分子共鳴状態の励起断面積が最大になるエネルギー(29.0MeV)のもとで、散乱^<12>Cイオンの電荷分布の測定をした。さらに、励起状態の断面積が低くなる入射エネルギー(28.8と29.8MeV)、つまり分子的共鳴状態を伴わないときの散乱^<12>Cイオンの電荷分布も測定した。これまで得られた実験データの統計精度内で、両散乱条件の間で、散乱^<12>Cイオンの電荷分布は、その分布に有意な差はみとめられていない。さらに、統計精度を上げるべく実験研究を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi