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炭素系微粒子のサイズ・構造・凝集による赤外吸収スペクトルへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 07640539
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関京都薬科大学

研究代表者

小池 千代枝  京都薬科大学, 薬学部, 講師 (20097835)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード赤外吸収 / カーボン / グラファイト / ダイヤモンド / 吸収ピーク / 吸収の傾き指数 / 微結晶子 / 星周塵
研究概要

種々の生成過程(室内実験での生成及び商業用)によるアモルファスカーボンやグラファイト多数を手にいれた。これらの微粒子をKBrにうめこみ,紫外から中間赤外の吸収を測定した。また、遠赤外ではポリエチレンのシートにうめこみ吸収を測定した。一方、これらの微粒子の結晶性、形状、構造について電子顕微鏡で調べた。遠赤外では、カーボン、グラファイトはピークのない吸収曲線を示すが、吸収の傾き指数はカーボンからグラファイトまで結晶性がよくなるにつれて0.6から2.9まで少しずつ増加して、結晶性と傾き指数との間には、はっきりした相関のあることが明らかになった。これらの結晶性は、カーボンにおいては微結晶子のサイズの大きさ、構造の相違(玉葱構造、ナノチューブ)、グラファイトにおいては結晶性の良否、欠陥の大小等に関連している。紫外から中間赤外の吸収については、結晶性との相関はあまりはっきりしていない。唯、結晶の似た様な場合、結晶性のよい方が吸収の絶対値は大きくなる傾向はある。この吸収の傾き指数から逆に、結晶性を判断できる。これは、炭素星の星周塵の赤外観測の吸収の傾き指数から、星周塵の結晶性を判断でき、星周塵および炭素星の進化を調べる上で貴重なデータとなる。また、隕石中にダイヤモンドがかなり含まれていることが分かり、アレンデ隕石から取り出したナノメートルサイズの微量なダイヤモンドの赤外吸収を測定した。合成ダイヤモンドの吸収測定との比較を行い、また星周塵の観測との比較により、一部の観測スペクトルを説明することを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] C. Koike: "Correlation between the spectral index and the degree of crystalization of carbon and graphite grains" The Astrophysical Journal. 446. 902-906 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Chiyoe Koike: "Extinetion Spectra of Corundum in the wavelongths from UV to FIR" ICARUS. 114. 203-214 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] C. Koike: "The infrared spectra of diamond-like residue from the Allende meteorite" Monthly Notice Royal of Astrophysical Society. 277. 986-994 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小池 千代枝: "Infrared Spectra of Diamond-like Carbon" Grain Formation Work Shop. 16. 45-50 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小池 千代枝: "カーボンdustの吸収について" Grain Formation Work Shop. 17(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 伴 大輔: "グラファイトの構造と吸収について" Grain Formation Work Shop. 17(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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