研究課題/領域番号 |
07640549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
笹井 洋一 東京大学, 地震研究所, 助教授 (20012924)
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研究分担者 |
藤 浩明 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40207519)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Miyake-jima volcano / Meanders of Kuroshio current / Motinally-induced magnetic field / Transfer functions of short-period geomagnetic disturbances / Island effect / Electro-magnetic watching system for active volcanoes / 黒潮蛇行 / 黒潮変動磁場 / 三宅島火山 / CA変換関数 / 離島効果 / 電磁気的火山観測システム / 比抵抗構造 / プロトン磁力計 / 火山地磁気効果 / 海流ダイナモ効果 |
研究概要 |
三宅島の島内8ヵ所において、プロトン磁力計による全磁力の連続観測を行った(1995年10月-97年2月)。1995年11月に、八丈島・三宅島付近をそれまで東向きに流れいた黒潮が蛇行を開始し、北向きに転じて、1996年6月頃に東西流に戻る、という海流変動があった。三宅島ではこれに伴って、全磁力が5nT以上も増加した。これは典型的な火山地磁気効果と同程度の変化である。移動観測を主体とした当初の計画を変更して、多数の磁力計を投入し、多数点での連続観測に切り替えた。また、三宅島火山の顕著な割れ目噴火地帯2ヵ所で、自然電位の連続観測を行い、黒潮変動に対応する電場の変化も観測された。このように、海流の流路変動に伴う電磁場変化が、離島において十分多数の観測点で観測されたのは、世界で始めてである。黒潮変動磁場を正確に検出するために、八丈島(水路部)の全磁力データを経由して、柿岡(気象庁)を基準とした三宅島の全磁力変化を求めた。その結果、三宅島火山を監視する上では、黒潮変動磁場が最大のノイズ源であること、しかしその影響は、三宅島が黒潮流軸付近に含まれる場合に限られる、ことが明らかになった。このことから、1980年以来の三宅島火山監視のための全磁力データに含まれる、黒潮変動による誤差を評価できる。三宅島の深部比抵抗構造の情報として、全磁力データからCA変換関数を求めた。これから決められるインダクション・アロ-の方向は、周囲の海に向かわず、いわゆる「離島効果」が小さいこと、おそらく三宅島の直下の比抵抗が非常に低い事が示唆される。さらに本研究では、1983年噴火以来の電磁気観測成果を総括して、三宅島火山の噴火機構の考察を行った。本研究によって、21世紀初頭に予想される三宅島火山の噴大を監視する、電磁気的観測システムが稼働を始め、かつその信頼性が吟味された、といえる。
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