研究課題/領域番号 |
07640560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東邦学園短期大学 |
研究代表者 |
高木 靖彦 東邦学園短期大学, 経営情報科, 助教授 (10192147)
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研究分担者 |
前川 昭子 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助手 (40260012)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 微惑星 / スケーリング則 / 衝撃破壊 / 惑星形成過程 / 衝撃波 / 衝突破壊 |
研究概要 |
球形および立方体の葉臘石を標的とした衝突破壊実験を、二段式軽ガス銃および一段式薬銃を用いて行った。そのうち、計17回(本研究の準備段階を含む)の実験については、高速度写真の撮影に成功した。それらの実験より以下の結果を得た。 1.立方体の標的を用いた実験における破片のサイズ分布は3つの領域に分けられたのに対して、球形の標的の場合は2つの領域のみであった。Takagi et al.(1984)等の従来の実験結果においてみられた3つの領域分けは標的の形の影響であった可能性が高い。 2.最大破片の質量を記述するスケーリング則においては、衝撃波の減衰率を距離の-3乗と仮定するよりも、距離の-2乗と仮定した方が良い相関が得られることが判明した。これは、標的全体が破壊するような現象が、Mizutani et al.(1990)が仮定したようなfar fieldの現象ではなく、near fieldの現象である可能性を示唆していると思われる。 3.全体的傾向としては、破片速度と破片質量との間に負の相関があるようにみられるが、その相関は、Nakamura et al.(1991)により示された程には明確なものではない。 4.破片速度は、衝突点から破片の初期位置までの距離の-0.5〜-0.6乗に比例するという、比較的明瞭な負の相関関係がみられた。 5.破片速度は、破片の初期位置での衝撃波圧力と正の相関を示した。 6.破片質量で加重平均した破片の速度は、無次元衝突応力のほぼ1乗に比例するという、明瞭な相関関係がみられた。この破片速度との相関関係においては、最大破片の場合と異なり、衝撃波の減衰率を距離の-3乗とした方が良い相関が得られた。
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