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原始惑星上での衝突による有機物質の生成の模擬実験

研究課題

研究課題/領域番号 07640561
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関宇宙科学研究所

研究代表者

藤原 顯  宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助教授 (70173482)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワード原始惑星 / 衝突 / 有機物 / 生命の起源 / アミノ酸
研究概要

原始地球において発生したと考えられる隕石の衝突によって出されるエネルギーによってアミノ酸合成が行えるかどうかの実験をこなった.ステンレス製の容器の中に出発物質となる溶液を入れておき,容器の外から宇宙研の二段式軽ガス銃で発射された高速度弾丸(7mm径のプラスチック円柱の前面にステンレスヂスクを貼ったもの,速度3m/sまで)を衝突させた.出発物質としてアンモニア,ホルムアルデヒド,水を1:1:12のモル比で混ぜたものと,アンモニア,メタノール,水を1:1:3で混ぜたものの二種類をつかった.衝突によって発生した衝撃波は容器中の液体を通過し溶液に化学反応を引き起こすことが期待される.衝突後,溶液を回収し,不純物の混入のないよう慎重に,いくつかの処理をした後,イオン交換クロマトグラフィーを用いてアミノ酸を同定,定量を行った.比較のためにまったく同じ試料を準備し同じ条件に置いたもの(衝突はさせない)を用意しこれを分析し本実験との比較を行った(ブランク実験).その結果衝突させたほうにはもっとも簡単なアミノ酸であるグリシンがブランクに比べて有意に生成していることが明らかになった.得られたG値はホルムアルデヒド系の出発物質では10^<-3>オーダーであり,メタノール系では10^<-4>オーダーであった.これらの実験結果から,隕石の衝突は原始地球上ではアミノ酸の生成に有効に働いた可能性が十分あると結論づけられる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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