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過去三万年間の中部山岳地域の古環境変遷を解明する野尻湖底ボーリング

研究課題

研究課題/領域番号 07640600
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関信州大学

研究代表者

公文 富士夫  信州大学, 理学部, 助教授 (60161717)

研究分担者 酒井 潤一  信州大学, 理学部, 教授 (30020663)
福島 和夫  信州大学, 理学部, 教授 (20106602)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード野尻湖 / 古環境 / 完新世 / 後期更新世 / 古地震 / 中部山岳地域
研究概要

樅ヶ崎南方,約400mほどの湖心部,水深35.1mの湖底において,湖底表面から35.3mの深さまでのオール・コアの採取をおこなった.最大の目標として4万年前前の「赤スコ」火山灰の上面まで到達できた.しかし,ボーリング機械の不調などにより,湖底より3m〜15mの間については回転をかけたドリリングで採取したため,試料に掘削による乱れが生じて,解析に問題を残した.乱れていない部分の回収率は約62%であった.
採取した試料については,半裁にした上で肉眼記載を行い,1cm単位で含水率の測定,1cmごとの有機分析様の試料分取,5mm厚のソフテックス用試料採取をおこなった.また,火山灰の肉眼による識別も試みた.これらの試料を用いた,火山灰,粘土鉱物,粒度,帯磁率,花粉,有機物などの各種の分析は,計画通り今後順次実施していく予定である.
予察的な結果としては,最上部付近の火山灰についてみると,太田切川火山灰の上位に3つの火山灰層が確認され,上位より,高谷池火山灰グループのKG-b,KG-c,KG-dに対応する可能性が示唆される.これにより,堆積物の年代決定の精度向上が期待できる.含水率は全試料について測定を終了しているが,その解析をいま進めているところである.かさ密度の高い層準が多数確認されており,それらの新しい時期のものは,歴史地震に対応する可能性が高く,地震や火山活動の頻度の解明が期待できる.3千年前から1万年前の間は,前述のように試料の採取状態がわるく,充分な解析が期待できないが,その部分は他の試料が補っていく予定である.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 公文富士夫 編・著: "信州の地質めぐり" 郷土出版社, 265 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-03-31   更新日: 2016-04-21  

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