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斜面変動の地質規制に基づく防災地質図作成に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640611
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関大阪工業大学

研究代表者

藤田 崇  大阪工業大学, 工学部, 教授 (60079598)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード斜面変動 / 地すべり / 斜面崩壊 / 神戸層群 / 防災地質図 / 兵庫県南部地震 / GIS / 斜面データベース
研究概要

(1)従来から構築中であった斜面変動データベースに、近畿地方全般ならびに山陰・四国などの地域の各種の斜面変動ならびに地形(GEM)・地質資料を加え、その拡充を図った。これにより、斜面変動の地質・地形的特性、ならびに地盤工学的特性を地質体ごとに定量的に把握して、斜面変動の地質規制を一層明確にした。
(2)近年のGISの急速な整備により、高精度の地形ディジタルデータの利用が容易になったので、コンピュータ処理により地すべり多発地帯の地形特性を解析するとともに、地質等のデータを入力して斜面変動特性を解析した。まず神戸市北方の三田盆地の神戸層群をモデル地域とし、多種類のデータを入力・解析して地形・地質特性の定量的な相互関係を解明し、カラー表示によるヴィジュアルな表現を試みた。これは斜面変動発生の危険度予測を示す防災地質図となり、斜面変動発生の予知を担うものである。
(3)兵庫県南部地震に伴って各種の斜面変動が発生したので、現地調査・資料の収集によりそのデータベースを構築した。GISに基づいてその地形・地質特性を解析した結果、次の分類ができた。六甲山地とその周辺の丘陵地に2大別して、地形・地質的特徴に基づいて次の5つのタイプに分類した。(A)花崗岩体中で大規模な緩慢なスランピング滑動、(B)風化花崗岩の急斜面の表層物質の崩壊・落石、(C)高盛土の急斜面における高速運動、(D)丘陵地緩斜面における谷埋め推積物・盛土・現世堆積物の緩慢な滑動、(E)段丘崖における表層物質の崩壊・落石である。これらをGEMデータを使ってGRASSシステムにより解析を進めて斜面変動分布図を作成し、さらに地質図を組み合わせて六甲山地および周辺地域の防災地質図とした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤田 崇: "GISによる神戸層群の地すべりの特性の解析" 第5回環境地質学シンポジウム論文集. 5. 361-366 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 崇: "1995年兵庫県南部地震で発生した宝塚ゴルフ場の斜面変動" 日本地質学会「阪神・淡路大震災と地質環境」論文集. 97-102 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 崇: "兵庫県南部地震に伴う斜面変動の地質特性" 地すべり学会 兵庫県南部地震に伴う地すべり・斜面崩壊研究報告書. 17-31 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 崇: "斜面災害【阪神大震災】" 東海大学出版会(印刷中), (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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