• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

活動的沈み込み帯と高圧型変成帯の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640639
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関神戸大学

研究代表者

前川 寛和  神戸大学, 理学部, 助教授 (50173696)

研究分担者 山本 鋼志  名古屋大学, 理学部, 助教授 (70183689)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード沈み弧み帯 / 高圧型変成帯 / 蛇紋岩メランジ
研究概要

伊豆-小笠原、マリアナ島弧-海溝系は、東方から太平洋プレートが西方のフィリッピン海プレートの下に沈み込んでおり、この地域にみられる地質現象は、この沈み込みによって支配されている。具体的には、東から西に向かって、海溝、前弧域、火山フロントで構成されている。前弧域の中で海溝斜面ブレークには蛇紋岩海山群で象徴される蛇紋岩ダイアピルが発達しており、蛇紋岩海山内部に捕獲岩として沈み込み帯深部の高圧変成岩類が含まれている。海溝斜面ブレークより西側の前弧海盆には砂泥互層(前弧海盆堆積物)が形成されつつある。沈み込み帯深部では、高圧変成域が発達していると考えられる。沈み込むプレートによってもたらされる含水堆積物からは、上盤マントルに水が供給され、大量の蛇紋岩が形成されている。高圧変成域にはこの蛇紋岩がダイアピル(浮力による上昇体)として貫いていると考えられる。一方、本研究で主に調査を行った北海道神居古潭帯では、1.変成帯と並列して同時代の前弧海盆堆積物層(蝦夷層群)が分布し、この蝦夷層群には蛇紋岩や変成岩由来の砕屑物が含まれる、2.変成帯の内部あるいは変成帯に並列して高圧型変成岩の岩塊を含む蛇紋岩帯(蛇紋岩メランジ)が発達している、3.変成帯内部には、堆積性の蛇紋岩や古い変成岩の岩塊(沈み込み帯循環物質)が地層中(より低変成度の変成岩)に含まれる、などの特徴が認められ、これらは基本的に伊豆-小笠原、マリアナ島弧-海溝系の構成とよく対比しうる。本研究によって、昔の沈み込み帯の化石ともいえる陸上に分布する高圧変成帯周辺の地質構成が、活動的沈み込み帯で現在発生している諸現象を反映した結果であることが明らかとなり、今後の変成帯研究および活動的沈み込み帯研究に新しい見地が与えられたといえる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Maekawa, H., Fryer, P. & Ozaki, A.: "Incipient blueschist-facies metamorphism in the active subduction zone beneath the Mariana forearc." AGU Geophysical Monograph. 88. 281-289 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Fryer, P., Mottl, M., Jhonson, L., Haggreity, J., Phypps, S. and Maekawa, H.: "Serpentine bodies in the forearcs of western Pacific convergent margins: Origin and associared fluid." AGU Geophysical Monograph. 88. 259-279 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi