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金属間に強い相互作用を持つ分子ヒステリシス錯体の合成とその性質

研究課題

研究課題/領域番号 07640746
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 無機化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐野 充  名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (90144097)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード分子ヒステリシス / 記憶 / ルテニウム錯体
研究概要

金属間に強い相互作用をもつと予想される、ピリジンメチルスルフォキシド、シアノベンゼンメチルスルフォキシド、メチルサルフィドベンゼンメチルスルフォキシドを配位子として用いて、ルテニウム複核金属錯体を合成した。研究の概要は以下のようである。上記の3種の配位子を合成し、アルゴングローブボックス内でペンタアンミンルテニウム錯体と反応させて、単核錯体と複核錯体を得た。得られたルテニウム錯体の電気化学挙動をサイクリックボルタンメトリーで調べたところ、複核錯体はいずれも分子ヒステリシスを示した。また、それぞれの錯体の酸化電位を測定した。さらに酸化によって起こる異性化速度を温度を変えて測定した。それらの速度は通常のスルフォキシド錯体のものと同程度のものであった。さらに、平衡定数を決定するため、2価2価錯体と3価3価錯体を混合して、それぞれの濃度比を回転電極により測定した。さらに走引速度を変えたサイクリックボルタンメトリーの結果をシュミレーションして、単核錯体を複核錯体のもっている電気化学的な反応機構をほぼ明らかにした。さらに、中間状態間の変換速度を求めるために、薄相サイクリックボルタンメトリーを遅い走引速度で測定した。さらに、この結果をシュミレーションすることにより中間状態間の変換速度を求めた。これによれば、速度は従来知られていたものに比べて、百倍以上も遅い速度であり、記憶時間が百倍以上も延びたことになる。この結果は、従来の考えから掛けはなれたものであり、極めて興味深い。また、ピラジン架橋ルテニウム複核錯体についても検討した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sano,Sago,Tomita: "Electron Transfor Reaction Acompanied y a Btractural Change." Bull.Chem.Soc.Jpn.印刷中. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Sano,Sugaya,Tomita: "A Study of cis-Tetraamonineruthenium Chemistry with Liner Dienes" Inorg.Chem.印刷中. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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