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有機固体の二光子光電子放出の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640777
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機能・物性・材料
研究機関学習院大学

研究代表者

小谷 正博  学習院大学, 理学部, 教授 (00080466)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード二光子電子放出 / 有機固体 / exciton fusion / ピレン / フルオランテン / クリセン
研究概要

本研究で購入した真空装置を用いてピレン、クリセン、フルオランテンの蒸着膜について二光子光電子放出の現象を新たに見い出した。ピレンでは電子放出は45nsの時定数をもって起こり、これは並行して測定した蛍光寿命90nsの二分の一になっている。これはこの電子放出が励起子のfusionでできた高い励起状態から起こっていることを示している。クリセンでは365nm励起で電子放出が観測された。励起光強度の二乗に比例することからこの電子放出も二光子光電子放出であると思われる。蒸着膜の膜質が十分でないので波長特性、時間特性などの詳細な検討は行えていない。良質の膜のできる条件を模索しているところである。
フルオランテンについては興味ある現象が見い出された。410nm励起では寿命をもった電子放出がおこり、励起子が関与した二光子光電子放出であることは明らかである。ただ、電子放出の寿命は試料によってバラツキがあり、蛍光寿命から期待されるものと必ずしも一致しないので、励起子、あるいは電子に対するトラップの関与があると思われる。また、420nmで励起すると寿命をもたない電子放出が観測され、これは励起子の光イオン化として解釈できる。
このように、すでにこの現象が観測されていたアントラセン、オフタセン、ペリレンに加えて新たに三つの化合物で二光子光電子放出が見つかり、これが一般的な現象であることが確立された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaki Ono, Ryuzi Katoh and Masahiro Kotani: "Excitonic emission of electrons from aromatic hydrocarbon crystals" SPIE. 2362. 219-224 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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