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かたいルイス酸として機能する表面、界面でのポリエーテルの錯形成と分離設計

研究課題

研究課題/領域番号 07640800
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分離・精製・検出法
研究機関東京工業大学

研究代表者

岡田 哲男  東京工業大学, 理学部, 助教授 (20183030)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードポリエーテルの錯形成 / 固 / 液界面 / クロマトグラフィー / イオン対形成
研究概要

プロピルアンモニウムイオンを化学的に結合したシリカゲルを用いて、液体クロマトグラフィーによってメタノール、アセトニトリル中でのポリエーテル表面錯形成を熱力学的に評価した。その結果、ポリエーテルの錯形成には対陰イオンが影響し、溶媒和が弱いものほど錯形成が強くなることが見出された。従来、これらの溶媒中、特にメタノール中ではポリエーテルの錯形成に対する陰イオンの役割は指摘されておらず、本研究で上記固体/液体界面を調べることで初めて見出されたものである。この機構を詳細に検討したところ、ポリエーテルの錯形成により、イオン対が解離し、その後再びポリエーテルをはさんでイオン対を生成することが分かった。このことは、イオン交換を用いて定量的に評価することができ、メタノールを用いたときには、陰イオンのイオン交換の分配からポリエーテルの錯形成を予測することができた。また、クラウンエーテルの環サイズを変化させて検討したところ、メタノール中ではクラウンエーテルの環が大きくなるほど、これをはさんだイオン対形成において、溶媒和の弱い陰イオンが選択的に取り込まれることが分かった。また、この選択性はエントロピー的に起きている。したがって、大きな環サイズのクラウンエーテルをはさんだ溶媒和の弱い陰イオンのイオン対の回りでは溶媒構造が強まっていることが示唆され、「疎メタノール的」ともいうべき現象が起きていることが明らかになった。この結果は、構造性の弱いアセトニトリルでは同様の現象が見られないことからも支持された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tetsuo OKADA: "Nonaqueous Capillary Electrophoretic Separation of Polyethers and Evaluation of Weak Complex Formation" Journal of Chromatography A. 695. 309-317 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuo OKADA & Hidetomo Shimizu: "Retention Mechanism of Anions in Micellar Chromatography: Interpretation of Retention Data on the Basis of an Ion-Exchange Model" Journal of Chromatography A. 706. 37-42 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuo OKADA: "Multifunctional Separation with Polyamine-Bonded Resin" Analytica Chimica Acta. 303. 193-197 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田哲男: "クロマトグラフィーによるイオンの分離-分離機構を中心に-" 分析化学. 44. 579-601 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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