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高等植物の呼吸過程と生活に要するエネルギーコストに関する生理生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640833
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関筑波大学

研究代表者

寺島 一郎  筑波大学, 生物科学系, 助教授 (40211388)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード呼吸 / 維持呼吸 / 陽生植物 / 陰生植物 / ATP / 炭水加物 / 順化
研究概要

明るい場所に生育する陽生植物の呼吸速度は高く,陰生植物の呼吸速度は低い。この低い呼吸によって,陰生植物は正の物質収支を保っていることは,ふるくから指摘されてきた。しかし,なぜ,呼吸速度が生育光環境によって異なるのかは全く明らかでない。そこで,本研究では,陽生植物のホウレンソウと陰生植物のクワズイモの葉において夜間の呼吸の諸性質を比較し,次の結果を得た。
(1)ホウレンソウの呼吸速度は,夜間,時間とともに減少した。一方,クワズイモの呼吸速度は,夜間を通じてほぼ一定であり,速度の絶対値は,葉面積当たり,乾重量当たり何れにおいても,ホウレンソウより低かった。
(2)ホウレンソウの呼吸速度と葉の糖類濃度との間には,強い正の相関があったが,クワズイモでは,相関がほとんど認められなかった。
(3)明け方,糖類の濃度が下がったホウレンソウ葉片にショ糖を与えると,呼吸速度は著しく上昇したが,クワズイモでは,この効果が見られなかった。
(4)クワズイモ葉片に脱共役剤を与えると,呼吸速度は著しく上昇したが,ホウレンソウでは,上昇しなかった。
これらの結果から,「ホウレンソウでは,呼吸速度は基質レベルによって律速され,クワズイモでは葉内のATP利用反応速度によって律速されている。」と結論できる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野口 航: "Acclimation of respiratory properties in leaves of Spinacia oleracea L., a sun species, and Alocasia macrorrhiza(L.)G. Dony a shade species,to growth irradiances" Plant and Cell Physiology. 37(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 寺島 一郎: "Comparative ecophysiology of leaf and canopy photosynthesis" Plant, Cell and Environment. 18. 1111-1128 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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