研究課題/領域番号 |
07640901
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宗岡 洋二郎 広島大学, 総合科学部, 教授 (40031330)
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研究分担者 |
安藤 正昭 広島大学, 総合科学部, 教授 (10100976)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ポリプテルス / アカハライモリ / 肺魚 / キンギョ / 生理活性ペプチド / VPI / CNP / ブラジキニン |
研究概要 |
1.ポリプテルス(アフリカ産古代型魚)の皮膚、内臓、脊髄,頭部から4種のブラジキニン同族体を単離同定し、これらを合成してその活性を比較的に調べた。興味深いことに、これらペプチドはポリプテルス直腸に対しては強い収縮活性を示したが、真骨魚類(ティラピア、ブルーギルなど)では活性を示さず、両生類では高濃度で活性を示した。今後、魚類や両生類の進化とブラジキニン類の構造、活性、機能との間にどのような関係があるかを調べる必要がある。 2.アカハライモリの皮膚、内蔵、頭部より、ニューロテンシンの同族体2種、CNPの同族体1種、VIPの同族体4種、サブスタンスPの同族体1種、ニューロメディンの同族体1種を同定し、合成して活性を調べた。また、眼球より新型と思われるペプチド1種を単離してNewt eye peptide(NEP)と名付けた。この構造はGIAGLSPFRSVCALと思われ、C末はフリーという結果が出ているが、C末がアミド化したものにも活性が見られた。 3.オーストラリア肺魚の皮膚および血液から数種の活性物質を単離したが、単離量が少なく、いずれも構造決定にまで至らなかった。 4.キンギョ腸管よりソマトスタチン、VIP、グラニュリン同族体を単離同定し、合成してその活性を調べた。 5.本研究で同定した下等脊椎動物の生理活性ペプチドは既知のペプチドの同族体ではあったが、いずれも新しいアミノ酸配列のものであり、今後これらペプチドを用いて研究の発展が期待できる。また、ペプチドの構造や活性からみるかぎり、脊椎動物は肺魚型魚類から有尾両生類型に進化して陸上移行したという考えが支持される。
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