研究課題/領域番号 |
07640904
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 九州芸術工科大学 |
研究代表者 |
山下 茂樹 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (30091250)
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研究分担者 |
中村 多紀子 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教務員 (70274545)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | クモ / 眼 / 視細胞 / 脳内光感受性細胞 / 走光性 / 感度 / 遠心性ニューロン / サーカディアンリズム / 夜行性 / 昼行性 / 視覚行動 |
研究概要 |
1.昼夜行性のコガネグモの眼には感度の高い視細胞と感度の低い視細胞が存在し、感度の高い視細胞は恒常暗黒化で感度のサーカディアンリズムを示す。今回、夜行性のオニグモと昼行性のハエトリグモの眼の感度のサーカディアンリズムを調べた。その結果、オニグモの眼には感度の高い視細胞が主に存在し恒常暗黒下で顕著な感度のサーカディアンリズムを示す事及び、ハエトリグモの眼には感度の低い視細胞が主に存在し感度のサーカディアンリズムを示さない事が明らかになった。コガネグモの感度の高い視細胞と感度の低い視細胞はそれぞれ、オニグモとハエトリグモの視細胞に対応していると考えられる。 2.コガネグモの眼の感度を調節する機能を持つ視神経遠心性ニューロンのインパルス放電頻度は脳光照射期間中増加する。今回、オニグモの脳と視神経からなる分離標本の視神経から遠心性のインパルス放電を記録して調べた結果、オニグモの遠心性のインパルス放電は、コガネグモの場合とは逆に脳を光照射すると抑制された。また、ハエトリグモの視神経には遠心性ニューロンが存在しない可能性が高い。 3.コガネグモは、眼に提示した点光源に対し暗黒背景下では負の走光性を、また明るい背景下では正の走光性を示す。今回オニグモとコガネグモの走光性を調べた結果、オニグモは明暗何れの背景下でも負の走光性を、またハエトリグモは明暗何れの背景下でも正の走光性を示す事が明らかになった。 4.夜行性のオニグモは負の走光性を示すが、12時間明12時間暗の明期終了後、一時的に顕著な正の走光性を示す事が明らかになった。オニグモの遠心性ニューロンの活動はこの時間帯に著しく増加すると考えられる事から、オニグモにおいてもコガネグモの場合と同様に、遠心性ニューロンの活動がクモの走光性に関与している可能性を示唆している。
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