| 研究課題/領域番号 |
07640914
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
動物生理・代謝
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| 研究機関 | 東京理科大学 |
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研究代表者 |
久田 光彦 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (70000768)
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| 研究分担者 |
藤井 志郎 東京理科大学, 基礎工学部, 助教授 (80156819)
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| 研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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| 研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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| 配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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| キーワード | フタホシコオロギ / 成虫脱皮 / 配偶行動 / 誘引歌 / 雌雄識別 / キチン質硬化 / 接触フェロモン / 攻撃性 / キチン硬化 / キチン質 / 成熟 / 羽化後成熟 |
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| 研究概要 |
フタホシコオロギ、Gryllus bimaculatusは成虫脱皮後徐々に活動性を高め、行動も次第に変化する。たとえば配偶行動も雌雄それぞれに特徴的な変化が見られる。この行動変化とこれに伴う生理・生化学的変化を明らかにするため、特に2つの問題について注目して成虫羽化後の成熟過程を明かにした。
雄の誘引歌の出現、発達過程と、それに対応する雌の情報処理機構の発達。およびその発達を支える生理、生化学的変化の追求。
配偶行動にあたっての雄による雌雄識別メカニズム、とその発達過程の研究。および、配偶行動自体の発達過程の研究。
1.雄の誘引歌および雌の応答発達過程:雄は発音器である翅のキチン質が適切に硬化するのを待ち、ほぼ24時間から48時間で4ないし5シラブルからなる完全な誘引歌を歌えるようになる。この間、誘引歌の基本周波数は3ないし4kHzから5.7kHz程度まで次第に上昇する一方、雌はこの完成した誘引歌に脱皮直後から応答する。雄誘引歌の周波数変化は膜状の翅のキチン硬度変化を反映していることが明らかになった。
2.雌雄識別メカニズムとその発達:雄の誘引歌に引き寄せられた雌は、停止中に音源に定位して歩みだし、時々停止して定位を繰り返して雄に接近する。数センチメートルに接近後は視覚によって定位することが実験から明かになった。さらに接近すると最終的な雌雄識別が行われる。このとき雌雄は触角を相互に接触させる。雌の触角上の接触フェロモンを雄が触角の化学感覚器により検知して確認が成立する。
この実験の過程で、他個体から隔離して飼育された雄個体は攻撃性が極めて高く配偶行動が完遂できないことが発見された。成虫の行動形成には他個体との接触経験が必要であった。この問題の追求は社会行動の発達過程の研究として重要であると考える。
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