• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分子で探る食虫類の系統進化

研究課題

研究課題/領域番号 07640929
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 系統・分類
研究機関広島大学

研究代表者

日下部 眞一 (日下部 真一)  広島大学, 総合科学部, 助教授 (40153275)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード分子系統学 / 分子進化 / 食虫類 / 翼手類 / 表現型進化 / ミトコンドリア / モグラ
研究概要

哺乳動物各種の、白亜紀末から新生代初期にかけての適応放散の様子や分岐年代についてはなかなか研究が困難で、不明瞭な点が多かった。これを克服するには、DNA分子の塩基配列を調べ統計学的手法で系統関係を推定することである。したがって、食虫類のミトコンドリアDNAの塩基配列のデータは、哺乳動物の適応放散と系統分岐についての重要な手がかりを与えることになる。そこで、食虫類(モグラ、ヒミズ、スンクス)と翼手類(アブラコウモリ)のmtDNA遺伝子を解析して、それらの系統学的位置関係を解析した。
これらの分子系統学的研究(論文準備中)からは、(1)モグラとヒミズが有意に近縁であること、(2)同じ食虫類に分類されているスンクスの系統的位置関係は、モグラやヒミズとは違って、ヒトなどの霊長類により近く、不明瞭であること、(3)翼手類(アブラコウモリ)と齧歯類(マウス)と食虫類の系統関係も微妙であることがわかってきた。
得られたデータがまだ少ないので十分定量的な考察はできないが、ヒト(霊長類)、ヒミズ・モグラ(食虫類)、マウス(齧歯類)間の種分化のあり方、年代的傾向は、これだけのデータだけでも十分示していることが伺える。また、従来の分類学的見地をくつがえしそうな結果も得られるような可能性を示している。
さらにデータを増やして、統計的検定が可能になるように発展させていきたい。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi