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二足歩行発達に伴う外的エネルギー効率

研究課題

研究課題/領域番号 07640951
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人類学(含生理人類学)
研究機関京都大学

研究代表者

木村 賛  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20161565)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード二足歩行 / エネルギー / チンパンジー / 成長 / 下肢 / 体重心 / ヒトの進化
研究概要

本研究は個体発達時における二足歩行の外的エネルギー効率を測定し、個体における二足歩行の獲得とエネルギー効率との関係を定量的に調べることを目的とする。このような研究はいまだ行われたことがない。これまでにヒト、チンパンジー、ニホンザルの二足歩行時外的エネルギーを測り比較を行ってきた。この結果、成年チンパンジーでは効率のよいヒトに似た歩き方をすることがあることを見てきた。
今回はチンパンジーについては幼年から成年にいたる5頭の半縦断的歩行実験データの収集と既存データの解析とを行い、成年チンパンジーパターンの獲得過程を調べた。ヒトについては1歳から5歳まで3人の横断的歩行実験データと既存成人データとの比較を行った。フォースプレイト及び三次元動作解析装置を用いて二足歩行時の運動解析データを求めた。
幼年チンパンジー二足歩行のエネルギー効率は加齢とともに高くなり、5歳齢において成年の値に達する。この変化パターンは二足起立時における膝関節を中心とする下肢の伸展とそれによる体重心位置の上昇との成長パターンと一致している。すなわち下肢の伸展により体重心位置をエネルギー効率よく保持できることが、二足歩行獲得に重要であることを指摘できた。ヒト乳幼児においても若年ほどエネルギー効率が悪いという同様の傾向がみられた。この成果はヒトの系統発達における二足歩行獲得過程のモデルとして役立つものである。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tasuku KIMURA: "Center of gravity of the body during ontogenetic development in chimpanzee bipedal walking." Folia Primatologica. 66(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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