研究課題/領域番号 |
07640952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉山 幸丸 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20025349)
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研究分担者 |
大沢 秀行 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (60027498)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ニホンザル / チンパンジー / 老齢期 / 活動性 / 社会性 / 齢別出産率 / パタスザル / アクティビティ / 社会的環境 |
研究概要 |
1.人為的餌付けのほとんど行われていない西アフリカの野生チンパンジーにおいて、35超歳の雌の活動性は必ずしも低くない。しかし、日常的に離合集散し単独行動の多いチンパンジー集団において、老齢雌は単独で広範囲を移動することが少ない。活動力低下を集団(パーティ)への高い依存度によって補っている可能性がある。年齢別出産率は9〜13歳の初産から約10年で最高に達し、その後僅かに低下する。40歳を過ぎるまで出産を続けるが、40超歳での出産では初期死亡が多い。しかし少なくともこの集団では、繁殖年齢はこれまで考えられていたよりも長いことが分かった。 2.雄は40歳を越えて2,3年してから下位の若い雄と優劣順位が入れ替わる。この集団では東アフリカの集団と異なり、若い雄は成熟前にほとんど消失し、優位雄が30歳代末頃に成熟した雄だけが集団に居残って集団を継承する、ゴリラ型であることが示唆された。雌雄ともに約40歳が高水準活動の限界であるが、日常的には変化は見られないことが分かった。 3.ニホンザルも餌付け集団で観察されるかぎり、20超歳の雌の活動性は必ずしも低くはなく、孤立的で社会性が低いとは限らない。老齢雌は自ら他個体と社会関係を持とうとしなくても、多数の他個体(主として雌)が老齢雌と関係を持とうと接近したり毛づくろをする(与える)ことが多い。年齢別出産率は15歳を越えてもあまり低下せず、22,3歳を越えてから急速に低下する。 すなわち、両種とも老化が行動や出産に表面化するのは、限界点を越えてから急速に起こることが示唆された。
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