研究課題/領域番号 |
07650029
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
表面界面物性
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
重川 秀実 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (20134489)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 層間化合物 / グラファイト / 低次元 / STM / CDW |
研究概要 |
NaOH処理により作製した第8ステージのグラファイト層間化合物(GIC)に対してSTMを用いた原子レベルでの解析を行った。2x2,√3×√3等の超構造と併せて確認した、幾つかのCDWと思われる構造の詳細を調べた結果、最も伝導性の高い一次元軸に対して垂直方向に超構造を形成している可能性が高いことが明らかになってきた。同時に行った、低次元有機伝導体でも、一般的に、伝導軸に垂直な方向に超周期構造が形成されることが示され、2次元系の低次元伝導体における、非対称性からくる1次元軸の重要さが認識されてきた。コヒーレントフォノンを立てやすいとおもられる2次元系伝導体であるBEDT-TTF系の材料に対して、フェムト秒レーザーによる解析を行った結果、コヒーレントフォノンをたてることに成功すると共に、減衰時間が非常に短いことから、表面に置ける、分子・電子構造の揺らぎとの関係が示唆される結果を得た。ドメイン構造の動的な変化を直接観察する試みとあわせて、現在、これら結果の詳細を検討中である。 また、上記、NaOH処理を施したGIC試料の表面で、欠陥の周辺で電子波の回折と思われる現象も見出された。同結果に対しても、トンネル電流により、欠陥構造を制御し、異なる、制御された条件下での回折現象の解析を進めている。
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