研究課題/領域番号 |
07650065
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
静間 清 広島大学, 工学部, 助教授 (10127657)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | ラドン / アルファ線 / シンチレーションカウンター / 湧水 / 地下水 / 溶媒抽出 |
研究概要 |
この研究では液体シンチレーションスペクトロメトリにより、ラドンの崩壊により放出されるα線を測定し、水中ラドン濃度を測定する方法を開発した。オルデラ社製8100ABシンチレーションカウンターを使用するにあたり、ラドンの液体シンチレータへの抽出率、最適な抽出条件、検出効率を実験的に決定した。その結果、水1000mlに液体シンチレータ3mlの割合がよいことがわかった。このことは、従来の液体シンチレーション法で使われる20-100mlと比べて非常に少量の液体シンチレータでラドンの定量が可能であることを意味する。α腺およびγ線スペクトロメトリにより、広島県内の21箇所の湧水中のラドン濃度を測定した。測定結果の一部には測定方法による違いが見られた。その原因は主として採水時のラドンの散逸が考えられるので、今後、湧水の状況を考慮に入れた採水方法も検討する必要がある。ラドンの濃度は10-400Bq/Iであり、鉱泉基準を(13.56Bq/I)超える湧水が多くあることが示された。ラドン濃度と地質については花崗岩質の地域において高かった。特に、広島県北西部の花崗岩質で断層地帯および東南部の断層帯で高いことが示された。
|