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RF放電電極シース内のイオン電導機構

研究課題

研究課題/領域番号 07650067
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用物理学一般
研究機関八戸工業大学

研究代表者

菅原 実  八戸工業大学, 工学部, 教授 (50008504)

研究分担者 松岡 昭男  群馬大学, 工学部, 助手 (70114197)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード低気圧放電 / RF放電 / イオン電導 / イオンシース
研究概要

イオンシースのシース電圧とプラズマパラメーターとの関係
1.実験(分担者:菅原)
気圧(使用ガス:Ar)、RF電力(5-100w)をパラメーターとして、シースの電圧降下を測定した。シースの電圧降下の測定には、グリッド型エネルギーアナライザーおよび127度型静電イオンエネルギーアナライザ(多重波高分析器を補助金で購入)を用いて、イオンのシース電圧により加速されたエネルギーを測定することにより推測した。
(1)シース電圧と動作気圧の関係
主な結果としては、p=0.01〜0.1Torrの範囲では、シース電圧は気圧と共に緩く降下した。また、p>0.1Torrを越えると急に下降した。
(2)シース電圧とRFパワーの関係
RF電力入力と共に急上昇する結果を得た。
(3)RF印加電圧と気圧の関係
p=0.1-0.01Torrの範囲では気圧と共に緩く、p>0.1Torrでは急に下降し定性的には、シース電圧と気圧の関係に一致する結果を得て、シース電圧の気圧依存性をRF電圧振幅の気圧依存性により説明できた。
2.理論的解析(分担者:菅原)
周波数 13.56MHzでは、イオンのシース内走行時間>>電圧の半周期となるので、イオンの運動は
1次近似では直流電圧印加の場合に一致するとして取り扱った。イオンの運動は移動度により支配され、プラズマの発生は単位体積に加えられるRF電力に比例すると仮定し、イオンの空間電荷制限理論を用いてシース電圧と気圧およびRF電力との関係を理論的に導いた。その結果は、測定結果を十分説明でき、シース内におけるイオンの電導機構は移動度支配のイオン空間電荷制限電流により説明できた。
3.計算機シミュレーション(分担者:松岡)
Monte-Carlo法を用いて、衝突を考慮しまたDC電圧にRFが重畳された場合でのシースの電圧-電流の関係を導いた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 菅原実: "Generation of a highly uniform and dense plasma by distributing hollow cathode on the electrode surface." Surface and coating Technology. 73. 1-4 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小野田元: "狭間隔の二平行平板を陰極とするグロー放電の形態とその維持機構" 電気学会論文誌A. 115A. 672-688 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小林詳男: "RF放電測定におけるシングルプローブの電位補償法" 電気学会論文誌A. 115A. 824-831 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田富男: "Analysis of the light emission originating from dissociative recombination process in Argon afterglows" Jpn. J. Appl, Phys.34. 5829-5835 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 山洞一正: "Measurements of the time averaged sheath-drop using the gridded energy analyser" Jpn. J Appl,Phys. 35. L171-L173 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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