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圧力勾配下の二次元自由せん断層の乱流エネルギ収支

研究課題

研究課題/領域番号 07650221
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 流体工学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

小尾 晋之介  慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (80233609)

研究分担者 益田 重明  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90051664)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード2次元混合層 / 乱流エネルギ / 熱線風速計 / 消散率の測定
研究概要

乱流エネルギ収支の評価のため,乱流諸量の測定精度の確保に注意を払い,詳細な誤差評価を行った.中でも,乱流エネルギの消散率は,エネルギ収支における負の寄与の主たるものであるため,その測定精度がバランス全体を評価する際に支配的となる.そこで,消散率の測定精度の確保に特に注意を払い,Kolmogorovスケールと熱線センサの空間分解能の関係を考慮して,センサ長を0.6mm(直径3μm)に固定して測定を行った.また,高周波数の速度変動を測定するため,サンプリング周波数をロ-パスフィルタのカットオフ周波数の5倍とした.カットオフ周波数を設定する際に,変動速度の時間微分のスペクトルを求め,誤差評価の指針とした.
以上の結果,消散率の計測に含まれる偶然誤差を,断面最大値の4.5%以下に押さえることができた.一方,平均速度ならびに変動速度の二次および三次モーメントに含まれる偶然誤差を求めたところ,それぞれ断面最大値の2.4%,4.1%,6.1%で,エネルギ収支の評価には十分であることを確認することができた.
消散率の測定結果を過去に行われた類似の実験ならびに最近おこなわれたDNSの結果と比較したところ,本測定結果のほうがDNSとの整合性が高く,空間・時間分解能に関して十分検討を行った成果を確認することができた.
実験に対応する境界条件の下で行ったレイノルズ応力方程式モデルによる数値解析との比較を行った.平均速度,レイノルズ応力の垂直成分,三次モーメントならびに乱流エネルギの消散率を比較したところ,三次モーメント以外については測定精度の範囲内で良い一致を得ることができた.ただし,三次モーメントについては,計算に用いた乱流モデルの側に欠点があることがすでに知られているため,測定結果との一致が得られなかったことは本実験の結果について低い評価をもたらすものではない.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 長谷川・小尾・益田: "二次元混合層における乱流エネル-消散率の測定" 第27回乱流シンポジウム講演論文集. 65-68 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 原・小尾: "レイノルズ応力の乱流輸送モデル" 第27回乱流シンポジウム講演論文集. 231-234 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Obi, Hara: "An algebraic model of furbulent diffusion" Proceedings of International Symposium on Mathematical Modelling of Trubulence. 274-279 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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