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飛び移り型非線形動吸振器に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650281
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械力学・制御
研究機関金沢大学

研究代表者

佐藤 秀紀  金沢大学, 工学部, 教授 (90019745)

研究分担者 岩田 佳雄  金沢大学, 工学部, 助教授 (90115212)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード動吸振器 / 非線形系 / カオス / 振動抑制 / 振動 / 非線形
研究概要

飛び移り型の非線形ばね特性をもつ動吸振器について,その制振特性を理論的および実験的に明らかにした.得られた結果を要約すると以下の通りである.
1.理論的解析
対称3次式で表される安定平衡点を二つもつ飛び移り型非線形ばねと粘性ダンパーからなる1自由度系でダンパモデルを考えた.
(1)不減衰1自由度系に付加してインパクト自由振動応答を数値解析した.その結果,線形ダンパより制振効果を高めることができる系があること,質量比が大きいほど線形ダンパと較べて衝撃第1波の抑制効果が大きいことを明らかにした.
(2)周期外力による強制振動応答においては,線形系のPQ理論による最適化系より効果のある解があるが,その程度はそれほど大きくはないことがわかった.また,質量比が大きくなると効果のあるパラメータ範囲が広がりロバスト性が向上すること,カオス発生がみられたが,必ずしも大きな制振効果には結びつかないことがわかった.
2.実験的解析
一端をガタをもって固定された板ばねを両側から複数枚重ね合わせ,中央に質量を取り付けた後たわませた構造の飛び移り型ダンパを作成し,片持はりを利用した1自由度系に付加して実験をおこなった.なお,減衰量を任意には設定できなかったため,最適解の確認までには至らなかった
(1)インパクト自由振動応答を求めた結果,モデルによる数値解析と概略同等な応答を得て,制振効果を確認した.
(2)不つりあいを用いた強制実験でもダンパの制振効果を確認することができた.振動抑制効果はかなりロバスト性があり,また効果が現れている領域でカオス振動が起こっていることを確認した.
以上により本ダンパは主に衝撃を受ける場合の自由振動抑制に有効なダンパであるといえる.なお,実用的にはダンパ構造の検討がさらに必要であると思われる.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐藤 秀紀: "飛び移り型非線形ダンパの制振特性" 日本機械学会,機械力学・計測制御講演論文集. 160-162 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Sato, Y.Iwata, N.Koga and T.Akabosi: "Damping Characteristics of Snap-Through-Type Nonlinear Dynamic Damper" Dynamics and Design Conference '95. 160 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤秀紀: "飛移り型非線形ダンパの制振特性" 日本機械学会機械力学計測制御講演論文集. volA. 160-162 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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