研究課題/領域番号 |
07650335
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
岡田 英彦 大分大学, 工学部, 教授 (80037762)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 超伝導エネルギー貯蔵装置(SMES) / モジュール型 / エネルギー移送 / 磁気結合 / エネルギー転送 |
研究概要 |
モジュール型SMESにおけるコイル間磁気結合の影響を解明しエネルギー移送方法を確立するために、計算機シミュレーションによる電気現象の解明と電力制御方法の検討を行った。さらに、この移送特性と制御方法の有効性を確認するために実験的に検証した。すなわち、集中あるいは分散配置に対する等価インダクタンスを計算し、各モジュールの電流、エネルギー、コイル端電圧の変化状況を得る計算方式とプログラムを構築して各モジュールの電気的特性を求めた。その結果は以下のようになる。 1.モジュール間のエネルギー転送においては、各モジュールでの相互インダクタンス値が異なるため磁気結合による移送量に差が生じる。 2.相互インダクタンス値はコイルの分散配置と集中配置で異なり、分散配置で大きくなるので磁気結合による移送量の影響が大きい。 3.変換器による移送量を調整することにより各モジュールと同じ動作をさせることができ、その結果コイルの容量をより有効に利用する運転が可能となる。 4.あるモジュールを外して健全モジュールによる運転を続行する場合、停止モジュールには開放状態では誘導電圧が発生し、短絡状態では短絡電流が生じる。いずれの状態でも健全モジュールに影響が現れ、短絡状態で大きくなる。 5.停止していたモジュールの復帰時には、電流上昇時に健全モジュールの電流が減少し、隣接モジュールにおいてその度合いが大きい。 6.各モジュールの電流値を帰還して、各モジュールの電流を同じにして動作させうることを実験的にも確認できた。
|