研究課題/領域番号 |
07650339
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
篠原 勝次 鹿児島大学, 工学部, 教授 (80112358)
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研究分担者 |
実成 義孝 鹿児島大学, 地域共同研究センター, 助教授 (90041532)
山本 吉朗 鹿児島大学, 工学部, 助手 (70220457)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アクティブフィルタ / 不平衡電圧補償 / 高調波電流補償 / 二重ループ制御 / 総合高調波歪み / 定常特性 / 安定性 / 2重ループ制御 / 定常解析 |
研究概要 |
1.不平衡電圧補償付きアクティブフィルタの実験回路試作 三相交流回路において線間電圧の不平衡成分を補償する不平衡電圧補償部と線電流の高調波成分を補償する高調波電流補償部を一体化した不平衡電圧補償付きアクティブフィルタを試作した。前者は線間電圧から計算された逆相分電圧と逆位相の電圧を電源電圧に印加することによって、後者は負荷電流の高調波成分と逆位相の電流を注入することによって実現される。本方式は二つの補償部を独立に有する方式に比べ、電解コンデンサ容量の低減及び装置の小型化が可能である。 2.アクティブフィルタ部の定常解析及び実験による検証 アクティブフィルタ部に関する19元の微分方程式を導出し、各部の厳密な電流波形を計算した。計算結果については実験結果との比較よりその妥当性を示した。次にこの解析法を用いたスイッチングリプル除去用フィルタ及び電流ループの制御回路定数の設計法を明らかにした。またアクティブフィルタ部の補償電流制御能力を高めるために、スイッチングリプル除去用フィルタの前後の電流をフィードバックする2重ループ方式を開発した。この方式は、補償電流制御精度の改善と系の安定性の改善を同時に実現するものである。 3.不平衡電圧補償付きアクティブフィルタの定常解析及び実験による検証 2.で導出した微分方程式に、不平衡電圧補償部に関する式を加えた32元の微分方程式を導出し、各部の電流、電圧波形を計算した。計算結果については実験結果との一致よりその妥当性を示した。両結果とも電源電流高調波歪み率及び電源電圧不平衡の改善が見られ、不平衡電圧補償付きアクティブフィルタの有効性が示された。
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