研究課題/領域番号 |
07650419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
菊地 久和 (菊池 久和) 新潟大学, 工学部, 教授 (70126407)
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研究分担者 |
佐々木 重信 新潟大学, 工学部, 講師 (20242399)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 画像圧縮符号化 / ウェーブレット / 画像通信 / 画像輪郭強調 / 移動体通信 / CDMA / スペクトル拡散 / 画像符号化 / 階層的符号化 / 無線通信 / 多重解像度 / ベクトル量子化 |
研究概要 |
本研究では、将来のディジタルネットワーク時代における移動体による画像通信を対象とし、ウェーブレット変換による画像の多重解像度表現を用いて高品位階層化伝送を実現することを目的とした。このため、次の2項目を具体的な研究項目とした。 (1)画像情報を画質への寄与度別に分離することによる階層的画像符号化技術 (2)受信時の符号誤りを小さくする階層化伝送技術 おもな研究成果は以下のとおりである。 (1)広範囲にスケーラブルな品質・空間スケーラビリティを具備した階層的圧縮符号化方式の実現:双直交直積型ウェーブレット展開、不感帯非線形量子化、多段零連長符号化、および算術符号化によって、構成した。 (2)移動体高品位画像通信を可能とする高速データ通信技術として、並列組み合わせスペクトル拡散通信方式の改善とマルチパスフェージング環境における性能評価:4相DPSKを用いたMPC/SS方式、差動並列組合せCDMA方式、受信側で消失誤り訂正復合を適用する方法をフェージング伝送路で性能評価を行い、誤り率改善効果が大きいことを確認した。 (3)圧縮画像データ符号量と誤り制御符号量とのトレードオフによる受信能力の拡大:階層的情報圧縮に誤り訂正符号を付加して送信することにより、ディジタル携帯電話等の通信環境において同一データ量でも大幅な受信画像品質の保持能力を提供できることを確認した。 (4)受信画像の輪郭強調による受信再生画像の明瞭度改善手法:ウェーブレット解析による画像輪郭のスケール依存性をベクトル量子化コードブックに統計的に分類、記載し、受信画像輪郭を推定・強調した。
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