研究課題/領域番号 |
07650444
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
浜田 望 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80051902)
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研究分担者 |
池原 雅章 慶應義塾大学, 理工学部, 専任講師 (00212796)
山下 勝己 琉球大学, 工学部, 教授 (60158152)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ラティスフィルタ / 信号モデリング / 適応フィルタ / 画像処理 / パラメータ推定 / ノイズ除去 / 2次元信号処理 |
研究概要 |
以下の3つのテーマについて共同研究を行い成果を得た。 1.ラティスフィルタによるモデリングおよびフィルタ設計に関する研究 2次元因果性システムとして最も一般的な非対称半平面モデルを用いた信号モデリング法を考察し、フィルタの次数更新アルゴリズムを2つのアプローチで行った。 (1)新たな予測マスクを導入する方法、(2)2次元レビンソンアルゴリズムに基づく方法、また、前者については安定性条件を見出した。 2.適応ラティスフィルタの新たな構造の提案。 (1)最小自乗法に基づくラティスフィルタの提案とその収束特性に関する考察を行うと共に結合過程ラティス推定器を提案し画像ノイズ除去に応用し有効性を確かめた。 (2)2次元適応IIRラティスフィルタの設計法を示し、遅延演算部分を全域通過システムに変更することで収束性の向上をはかりその有効性を示した。 (3)3次元適応IIRラティスフィルタの設計法を明らかにした。 3.2次元適応ラティスフィルタのブロック推定法を提案した。2次元適応アルゴリズムの収束性をさらに増すためにブロック処理を導入し、前段の予測誤差が後段のパラメータ推定の収束特性に悪影響を与えないようなパラメータの新たな更新法を提案した。 これらの研究により、2次元ラティスフィルタの基本的設計法とその適応アルゴリズムが与えられ、提案したそれぞれの適応ラティスフィルタがノイズの除去など画像処理手法として有効であることが明らかになった。
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