• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

逆問題を応用したH_∞サーボ系設定法の開発と磁気浮上制御への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650502
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関大阪大学

研究代表者

藤井 隆雄  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (70029510)

研究分担者 辻野 太郎  九州工業大学, 情報工学部, 助手 (00227406)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードH_∞制御 / サーボ系 / 磁気浮上制御 / 厳密な線形化 / スピルオーバ / 閉ループ同定 / 制振制御 / 2自由度制御系
研究概要

本研究課題は,平成5-6年度の科研(一般C)の研究課題「逆問題を応用したロバスト制御系設計法の開発と磁気浮上制御への応用に関する研究」の延長上にあり,その先行研究で明らかになった「浮上体の柔軟性に起因する高次振動モードの発生」とその原因である「浮上体モデルの非構造的な不確かさ」への対策を立てるのが主目的である。具体的には,柔軟構造体の制振制御に有効とされるH_∞制御理論をY字型鉄片の磁気浮上制御に応用し,柔軟浮上体に対する浮上制御技術を確立した.特に,モデルの非構造的な不確かさの同定と,それに関連する周波数重みの選定法を明らかにした.
まず,浮上体モデルの不確かさの同定には,可同定性を満足する2つの異なる補償器を安定化した閉ループ系の出力信号解析より制御対象の開ループ特性を求める「閉ループ同定法」を用いた.この様な補償器の設計には,簡単なパラメータ調整のみで安定化補償器が設計できるILQ設計法が,同定作業を簡単化する上で非常に有効であった.これをもとにH_∞混合感度設計の2つの周波数重みを選定した.まず,不確かさを考慮する相補感度関数の重みについては,システム同定の一般的特徴にもとづき周波数帯を低域,中域,高域に分け,各領域に応じて適切な形を定めた.もう一方の感度関数の重みについては,ILQ制御を用いた場合の感度関数を参考にした.
磁気浮上サーボ系に通常の1自由度H_∞制御系を用いると,ロバスト安定性の要請より必然的に制御系の帯域幅が広くなりすぎ不安定性が生じた.これを回避するため,目標値追従特性がロバスト安定性とは独立に指定できる2自由度制御系の構成でサーボ系を設計した.その結果,目標値の大きな変更にも対応でき,スピルオーバも抑制できる実用的なサーボ系が設計できた.
なお,本研究のもう一つの目的である「逆問題を応用したH_∞サーボ系設計法の開発」については,今年度内にその具体的な成果を出すまでには至らなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 末松,中島,辻野,藤井: "ILQ設計法の多変数磁気浮上系への応答" 計測自動制御学会論文集. 31-9. 1471-1480 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 中島,辻野,藤井: "厳密な線形化を用いたY字型鉄片の磁気浮上制御-閉ループ同定とH_∞制御の混合感度問題による制御系設計" 第18回Dynamical System Theory シンポジウム資料. 359-362 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi