研究課題/領域番号 |
07650531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 足利工業大学 |
研究代表者 |
宮澤 伸吾 足利工業大学, 工学部, 助教授 (10157638)
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研究分担者 |
田澤 栄一 広島大学, 工学部, 教授 (60155067)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | コンクリート / 高強度コンクリート / マスコンクリート / 自己収縮 / ひび割れ / 温度応力 / 収縮 |
研究概要 |
自己収縮に及ぼすセメントの種類、配合、温度および部材寸法の影響について検討するとともに、マスコンクリート内部の温度履歴および応力履歴を模擬したモデル拘束実験を行う事により、ひび割れ発生に及ぼす自己収縮の影響について検討した。研究成果を要約すると以下の通りである。 1.自己収縮に及ぼすセメントおよび混和材の影響:セメントの種類の影響については、鉱物組成と反応率で評価できることが明らかにされた。比表面積が6000〜8000cm^2/g程度の高炉スラグ微粉末を置換すると自己収縮がかなり増加する事が明らかになった。 2.自己収縮ひずみの予測式:セメントおよび混和材の種類,水結合材比,有効材齢の関数とする自己収縮ひずみの予測式を提案した。普通ポルトランドセメントを用いた水結合材比20%〜56%のコンクリートの自己収縮ひずみは、提案式を用いて実用的に満足のできる精度で予測が可能であることが明らかとなった。 3.自己収縮に及ぼす温度および部材寸法の影響:コンクリート温度が高いほど初期材齢における自己収縮ひずみの増加速度が大きくなり、この影響はマチュリティーを用いて評価することが可能である事が明らかになった。また、供試体寸法が大きいほど材齢1日程度の初期材齢における自己収縮は大きくなることが明らかになった。 4.拘束応力に及ぼす自己収縮の影響:水セメント比が小さいほど拘束応力に及ぼす自己収縮の影響が大きくなる。特に、シリカフュームおよび高性能減水剤を用いて水結合材比を20%程度にすると、自己収縮が温度膨張を上回り温度上昇時にもかかわらず収縮が生じ、引張応力が生じることが明かとなった。
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