研究課題/領域番号 |
07650558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 九州東海大学 |
研究代表者 |
加藤 雅史 九州東海大学, 工学部, 教授 (50115549)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 道路橋 / 振動使用性 / 振動感覚 / 振動振幅 |
研究概要 |
この研究は、平成7年度および平成8年度の2年間にわたり、道路橋の使用限界状態の1つとしての歩行者の振動感覚を考慮した振動使用性について検討したものである。 近年、橋梁の分野において安全で経済的であるだけの橋から合理的で高品質の橋が要求されるようになってきている。また橋梁の設計方法も、従来からの許容応力度設計法から限界状態設計法へと移行しつつあるとともに、1993年4月から道路橋の設計荷重が変更となり25tfの暫定荷重が適用されている。このような状況において、破壊という終局限界のみならず、使用限界状態としての橋梁の使用性についても大いに検討する必要がある。 そこで、本研究では、道路橋の振動使用性に関する基礎的研究として、まず、人の振動感覚および道路橋の振動使用性に関する既往の研究を収集、整理するとともに、比較検討を行った。そして、道路橋の振動使用性に関する我が国での現在の問題点・検討課題を取りまとめた。次に、よく揺れると人が感じている熊本市内に架かる道路橋(下路式鋼ランガー桁橋)において車両通行時の振動振幅、振動感覚調査、大型車両および歩行者通行量調査の現地調査を行った。そして、測定データを分析し考察するとともに、橋梁の振動振幅・人の振動感覚・大型車通行量の3者の相互関係について検討を行った。また、対象とした道路橋の振動使用性についても言及した。 その結果、振動使用性の検討に際して基礎データとなる実在道路橋の振動に関する数値的なデータを得ることができた。また、実在道路橋の振動使用性を評価する手法として、常に詳細な現地調査を行うことなく、「人の振動感覚」←→「道路橋の振動振幅」←→「大型車両通行量」という3者の相互関係に基づいて、比較的簡便な評価方法を見い出せる可能性を得ることができた。
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