研究課題/領域番号 |
07650598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
中村 俊六 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10023300)
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研究分担者 |
和田 清 岐阜高専, 環境都市工学科, 助教授 (50191820)
東 信行 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (40262977)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | IFIM / PHABSIM / 河川環境 / 魚類生息場 / 魚類生息場適性 / 仔魚の降河過程 / 適性曲線 / 河川生態環境 / 魚類生息状況調査 / アユ仔魚 / 生態環境評価 |
研究概要 |
河川魚類の生息場評価モデルのひとつであるIFIM/PHABSIM(生息場物理環境評価法)を本邦河川に適用するための基礎資料を得ることを目的として、(1)文献の収集・分析、(2)既往文献および実測データに基づいた生息場適性曲線の試作と評価を実施し、(3)PHABSIM適用上必要な情報の一部としての、アユ仔魚の降河過程、大規模災害後の河川改修に伴う生息環境の長期的変化、越冬場の特性などを解明するための河川調査を、長野県農具川、愛知県乙川、今堀川、静岡県天竜川等で行った。 得られた主要な知見を整理すれば以下のようである。 1)適性曲線作成のための具体的データは既往文献中には必ずしも多くない。ただし、産卵場に関してはかなりの魚種に関して作成可能である。 2)適性曲線が適当であれば、PHBSIM的手法(今回の場合、セル単位適性値の利用)によって、生息場の物理特性の微妙な違いをランク付けし、実河川での生息状況(生息場の分布)をかなりうまく説明できる。また、その適当な適性曲線のひとつは文献によるものである。ただ、適性曲線が考慮していない他の要素の関与が常に否定できない。 3)アユ仔魚の降河過程は、大局的には浮遊物質の移流分散過程として取り扱うことができ、PHABSIMでの評価が可能と考えられる。 4)天竜川中流部では、大規模災害後の長期的変化を経て、魚類生息環境に関するマクロな特性に見る限り、現状は災害前の状態と大差ないところまで復元している。また、比較的大型の魚類の越冬場としては、乱積みブロックを近くに控えた淵、その中でも長期的に変化の少ない場所が特に好まれている可能性が高い。
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