研究課題/領域番号 |
07650651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
長谷川 寿夫 北海道大学, 工学部, 助手 (60002036)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 気泡コンクリート / 壁体構成 / 凍害 / 結露 / 透湿 |
研究概要 |
1.ALC外壁は、外壁構成によっては氷点下における気温の低下に伴い、壁体内への水蒸気流入量と壁体内の水分蓄積量が増加する。 2.ALC外壁は、その壁体構成と外気側温度の違いにより、水分蓄積の量や位置が異なる。 3.外気温が低下するに伴い、防湿層がないグラスウ-ル断熱壁体と、ALCに外装仕上(塗)材のある50mm厚の単体使用の壁体の水分蓄積がかなり多くなる。 4.ALC単体の壁体でも、厚さが75mm以上となると、外気側が相当低温となっても水分蓄積は少なくなり、温暖地や寒冷地の一部では施工可能である。 5.ウレタン吹付け壁体、および防湿が比較的完全な壁体は、低温でも水分蓄積は非常に少なく、寒冷地でも施工可能である。防湿シートの破断面積の大きさと水分蓄積量の関係は、比例関係ではない。 6.ALCの室内側に断熱材があり、壁体内の0℃域がグラスウ-ル部にある条件では、水分蓄積が多くなる。 7.外壁ALC内に凍結点域があるとそこに水分蓄積が集中し、ALC外装仕上(塗)材の種類による水分蓄積量への影響は小さい。 8.壁体内に蓄積した水分が一時的に融解すると、壁体構成によって屋外への透湿量が異なる。また、再び低温となれば、水分蓄積は以前と同様の増加割合で継続する。 冬季のALC壁体の温度と水分蓄積量の関係の実測により、水分蓄積は壁体が凍結している時間が長い北壁に多い。また、壁体構成による違いなどが、室内実験の結果と同傾向であることが確認できた。
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