研究課題/領域番号 |
07650673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
田村 幸雄 東京工芸大学, 工学部, 教授 (70163699)
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研究分担者 |
菅沼 信也 東京工芸大学, 工学部, 講師 (80267533)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 減衰定数 / 固有振動数 / RD法 / 振幅依存性 |
研究概要 |
1.既往の文献調査-建築物の構造減衰に関する既往の文献調査を行った。減衰定数および固有振動数のほか構造種別や実測時の振動種別、振動振幅、減衰評価方法なども文献から抽出した。 2.ランダム振動の実測-微小振幅時の基本的な性状を把握するために、実構造物において常時微動の時刻歴波形を記録した。また、大振幅での減衰性状を把握するために、申請者らが強風時等の実測を行っている建築物について時刻歴波形を記録した。 3.実測資料の収集-各研究機関などから減衰定数に関する既往の実測資料を収集し、文献調査と同様にして検討整理した。 4.RD法による減衰定数の評価-実測された時刻歴波形および収集された時刻歴波形についてRD法により減衰定数を評価した。特に強風時の大振幅時刻歴波形が記録されている場合には、減衰定数および固有振動数の振幅依存性を評価するために、振動振幅によるランク分けを併用するRD法を提案した。この手法は従来の方法と比較してデータの利用効率が高く、高精度な振幅依存性の評価が可能となった。 5.資料データベースの解析-収集・解析された減衰定数のデータベースより、諸パラメータが構造減衰に及ぼす影響を解析した。 6.減衰評価式の提案-減衰定数のデータベース解析結果に基づき、設計時により精度の良い応答評価が可能となるような減衰評価式を提案した。構造種別、固有振動数などの基本パラメータに加え、振幅依存性の表現に重点を置いた減衰定数評価式を検討した。 以上のように本研究では、信頼性の高い実測資料を収集して分類整理することにより、精度の良い減衰定数評価式を提案することができた。また、その過程において、振動特性の振幅依存性を推定する有効な手法としてランク分けを用いたRD法が確立されるなど大きな成果が得られた。
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