研究課題/領域番号 |
07650696
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
|
研究機関 | 島根大学 (1996) 福山大学 (1995) |
研究代表者 |
小林 定教 島根大学, 総合理工学部, 教授 (00024315)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 対流熱伝達率 / 壁取合い / 室内 / 測定法 / 放射温度計 / 赤外線放射温度計 |
研究概要 |
従来の室内壁面熱伝達率に関する研究は、壁面の局所または平均熱伝達率に限定されており、室内各面の取合い部分に関する熱伝達率は、まだ明らかにされていない。本研究の目的は、放射温度計による壁面の熱伝達率分布の測定法を開発し、その方法を用いて自然大流時における壁面取合い部分の熱伝達特性を明らかにすることにある。この測定法の特徴は表面温度既知の AI製恒温水槽に貼付したネオプレン製模型壁面の表面温度を放射温度計により測定し、その模型壁面の表裏面温度差と熱コンダクタンスより伝達熱流量密度を求めるところにある。 本研究では放射温度計を用いた熱伝達率の測定法について考察し、次に等温の面ならびに非等温の面(二壁面、天井面、床面)よりなる取合い(天井高2m)の冷房時における対流熱伝達率に関する実験・考察を行い、下記の結果を得た。 1.放射温度計を用いた測定法の開発 この測定法は、熱電対による局所的な測定法に比べ、表面温度分布より熱伝達率分布を推測することができ、室内各面取合い部分のように、表面温度分布が変化する面において有効な方法の一つである。 2.等温面よりなる取合い部分の熱伝達特性 (1)二壁面よりなる壁取合い部分の熱伝達率は、取合いに近付くほど、また上方へ行くほど小さくなる。(2)天井・壁よりなる取合いの壁部分の熱伝達率は、取合いに近付くほど、また天井入隅に近付くほど小さくなる。(3)上記の天井・壁取合いの天井部分の熱伝達率は、天井面中央部より大きい値をとり、その値は入隅に近付くほど大となる。(4)一方、床と二壁面より構成される床入隅および床・壁取合いの壁・床部分の熱伝達率は、取合いからほぼ一定の値を示す。 3.非等温壁面より取合い部分の熱伝達率特性 (1)各面取合い、入隅部分の熱伝達率は壁面中央部に比べ小さくなる。(2)各面取合い、入隅部分の熱伝達率分布は低温面と高温面の組み合わせにより変化する。
|