研究課題/領域番号 |
07650836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池田 実 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50167243)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 白鋳鉄 / 炭化物 / ハイス系白鋳鉄 / 熱間ロール / 熱間圧延ロール / 耐摩耗材 / 圧延ロール / X線回折 |
研究概要 |
ハイス系白鋳鉄は高硬度炭化物を含み耐摩耗性に優れ、鉄鋼圧延ロールとして使われるようになってきた。圧延ロールは耐摩耗性とともに機械的性質、靱性などの強度も要求される。そこでハイス系白鋳鉄の性質を左右する晶出炭化物の種類、量、形態を定量化し、これらの炭化物の晶出挙動に及ぼす合金組成の影響を調べた。 試料には原材料を高周波溶解炉で溶解し、鋳物部(37.5mmΦ、高さ60mm)に押湯を付けた断熱スリーブ鋳型に鋳込んでた。その成分範囲はC;2.0〜2.5、V;3〜5、Cr;2〜8、Mo;2〜5、W;2〜5mass%で合計9種作成した。この試料を小片に切断後、各炭化物の面積率および各炭化物の元素分析(EDX)を行った。その結果、炭化物晶出量と成分元素の関係を回帰すると、MC=1.20V-0.62、M2C=-0.63V+1.09Mo+0.77W-2.75、M7C3=3.18Cr-0.65Mo-7.04となった。V量を増やすとMC量が増え、Mo、W量を増やすとM2C量が増え、Cr量を増やすとM7C3量が増えることが明確になった。EDX(FE-SEM)分析によると、これらのVはMC炭化物の主元素なっており、CrはM7C3、MoとWはM2Cの各炭化物の主な成分であった。これらからMC、M7C3、M2C等の炭化物晶出量を左右するのは、その炭化物の主要な元素で、それぞれV、Cr、Mo+Wであった。
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