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溶融シリコン中のリンの熱力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650866
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 金属生産工学
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 吉哉  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (00092247)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードシリコン / リン / 鉄 / チタン / 太陽電池 / 化学平衡 / 気体輸送法 / 溶解平衡
研究概要

平成7年度に作製したリンガス発生器により制御された一定のリン分圧下で溶融シリコンを平衡させることにより、シリコン中へのリンの溶解の自由エネルギー変化を求めた。一定温度でリン分圧を変化させた実験ではリン濃度が0.1mass%以下ではヘンリー則が成立することが明らかになり、温度依存性から溶解の自由エネルギー変化としてΔG^0=-139,000+43.5T(kJ/mol)が得られた。
平成8年度は、太陽電池用シリコン中の不純物元素について熱力学的考察を行った。太陽電池シリコンの不純物の中でチタンや鉄の熱力学的性質について、シリコンと相互溶解度の非常に小さい鉛を用いて測定を行った。まず、チタンの濃度を変えてシリコン-鉛間のチタンの1723Kにおける分配比を測定し、回帰分析によりシリコン中チタンの無限希薄状態における活量係数としてγ^0_<Ti(I)-Si>=4.48x10^<-4>、相互作用係数としてε^<Ti>_<Ti in Si>=3.97、ε^<Ti>_<Pb in Si>=13.2を得た。またシリコン-チタン二元系溶液の混合自由エネルギー変化として以下の関数を得た。
ΔG^M_<Si-Ti>=-188X_<Ti>+512X_T^2-1720X_<Ti>^3 (kJ/mol) (X_<Ti><0.1)
同様にして鉄濃度を変化させてシリコン-鉛間の鉄の分配比を同温度で測定し以下の分配比を測定し、回帰分析によりシリコン中鉄の無限希薄状態における活量係数としてγ^0_<Fe(I)-Si>=2.85x10^<-2>、相互作用係数としてε^<Fe>_<Fe in Si>=3.17、ε^<Fe>_<Pb in Si>=14.1を得た。またシリコン-チタン二元系溶液の混合自由エネルギー変化として以下の関数を得た。
ΔG^M_<Si-Fe>=-135X_<Fe>+791X_<Fe>^2-4420X_<Fe>^3 (kJ/mol) (X_<Fe><0.075)
以上、溶融シリコン中でのリン、チタンおよび鉄の熱力学的性質を明らかにし、その除去の検討に非常に有用な知見を得た。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takahiro Miki: "Thermodynamics of Phosphorus in Molten Silicon" Metallurgical and Materials Trausaction B. 27B. 937-941 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahiro Miki et al.: "Thermodynamics of Phosphorus in Molten Silicon" Metallurgical and Materials Trausact B. 27B. 937-941 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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