研究課題/領域番号 |
07650891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村瀬 敏朗 (村瀬 俊朗) 名古屋大学, 工学部, 教授 (70023067)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 超微粒懸濁物質 / 高粘性スラリー / 精密ダイナミック濾過 / 精密ダイナミツク濾過 / ダイナミツク濾過 |
研究概要 |
超微粒懸濁物質を含む固液系スラリー及び油水系エマルションの精密ダイナミック濾過機構を究明し、次の諸点より、操作・装置設計及び高効率化の指針を提案した。 1)油水系エマルションの回転円筒型ダイナミック濾過機構について、セラミック分離膜を低速回転する場合を中心に垂直型及び水平型装置の差異を解析し、油分ケ-ク層がもつ高い圧縮性とその操作条件への依存性によって非定常並びに定常濾過速度が複雑に変化し、両装置の分離特性がかなり異なる傾向を呈することを示し、垂直型装置の濾過速度と操作条件の相関について低速から高速回転までの広い領域に適用可能な相関関係を明らかにした。 2)微細な懸濁質を含有する油水系エマルションの精密ダイナミック濾過機構を究明するため、ガラス繊維膜を用いて非圧縮性懸濁粒子を含む油水エマルションのデッドエンド濾過速度について含有固形分量の影響を中心に検討して固液及び油水の単一系との差異を解析し、油分濃度並びに濾過圧力による複雑な変化を明らかにして好適な操作設計に必要な指針を提出した。また、懸濁物質が磁性を有する場合を対象として、水系スラリーを用いて並流型装置におけるサブミクロン粒子の磁気分離特性に及ぼす操作諸因子の影響も明らかにした。 3)油水エマルション及び固液系スラリーの高速分離を目的として回転円筒型ダイナミック濾過装置の濾室に懸濁質を添加して精密ダイナミック濾過特性を解析し、添加懸濁質が存在しない従来操作の場合と比較してかなり高い分離速度が得られ低速回転型ダイナミック濾過操作として評価できることを示し、精密ダイナミック濾過操作をさらに高性能化できる可能性を明らかにした。
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