研究課題/領域番号 |
07650898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
薄井 洋基 山口大学, 工学部, 教授 (20107725)
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研究分担者 |
佐伯 隆 山口大学, 工学部, 助手 (30253165)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 石炭 / スラリー / 低品位炭 / 改質 / エネルギー / 石油代替燃料 |
研究概要 |
現在、企業化が検討されている低品位炭の改質プロセスの代表的なものは米国、オーストラリア、日本(日本では日本COM(株)と日揮(株)が開発中)などで検討されている熱水処理技術である。このプロセスは改質効果は顕著であるものの、高温・高圧反応プロセスを含むために、改質コストが高いという欠点があった。そこで本研究では出来るだけ、低コストの低品位炭改質プロセスを開発することを目的として研究を開始した。本研究では、インドネシア産の低品位炭(バンジャリサリ炭)を改質し、実用可能な程度の高濃度石炭・水スラリーを調製する技術を開発した。改質プロセスとして種々の検討を行った結果、真空乾燥とタール蒸着を組み合わせたプロセスを提案するに至った。従来行われている高温・高圧の熱水処理プロセスと比較して、本研究で提案したプロセスは圧力が低いことが特徴で、操作条件を絞り込んだ結果、温度圧力は300℃、5気圧で十分な改質効果が得られることが明らかになった。この改質炭を用いてスラリー化を行った結果、せん断速度31[s^<-1>]での見かけ粘度が1Pa・S以下のスラリー濃度を60wt%まで上昇させることが出来た。(未改質炭のスラリー濃度は約40wt%であった。)本研究で開発した低品位炭の改質プロセスは、低圧操作が可能であるため、改質コストの大幅な低減が可能であると考えられる。今後、改質・スラリー化プロセスのフィージビリティスタディを進め、更に高濃度化が可能な添加剤の探索を続けていく予定である。
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