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低配位ケイ素系有機金属活性分子の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07651065
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関近畿大学

研究代表者

大城 芳樹  近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (70028984)

研究分担者 菊田 博茂  近畿大学, 理工学部, 助手 (30088497)
松嶋 健児  近畿大学, 理工学部, 助教授 (40088406)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード低配位ケイ素 / シリレン / トリシラン / トリクロロシラン / ジェミニ型相間移動触媒
研究概要

イミノ基のα位の炭素上の3置換ケイ素基が,熱により容易にヘテロ原子上に転移し、比較的安定なアゾメチンイリドが発生することを明らかにした。この活性種により複素環骨格合成ルートを開発した。しかし、反応中におけるケイ素の挙動は、反応が非常に速いために確認には至っていない。したがって、低配位ケイ素として働いているかどうかは現時点では断言できない。そこで、直鎖状トリシランの光分解を,低配位ケイ素受容体としてのシクロヘキセンおよびアセトン存在下で検討した。その結果、原料のトリシランの消滅は確認出来たが、生成物から2配位ケイ素であるシリレンの発生を示す確証は得られなかった。もっと活性の高いシリレン受容体を検討中である。一方、イオン的なシリレン発生法として、トリクロロシランの強塩基によるシリレン発生反応を検討した。捕捉剤としてヘテロ原子不飽和化合物を用いたところ、ケイ素の入った環状化合物が生成したが、精密な構造確認には至っていない。ただ、この方法によれば、不安定で寿命の短いものではあるが、低配位ケイ素中間体が生成する可能性を明らかにすることが出来た。次に、新しい低配位ケイ素中間体の発生法を開発する目的で、相関移動反応の適用を考え、2座配位子を持つジェミニの界面活性剤の分子設計を行い、目的とするものの合成にほぼ到達しており、今後このものを用いた反応系の構築を予定している。最後に、1電子酸化に起因する活性中間体の発生法を開発する目的で、キノプロテインモデルに基づくインドールキノン系化合物の分子設計を行い、最終段階を残してほぼ予期した化合物の合成に成功している。今後これによる新しい低配位ケイ素中間体の合成の開発が期待される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 大城芳樹・松嶋健児・菊田博茂: "低配位ケイ素活性種の発生と化学的特性" 日本化学会論文誌. (予定).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-03-31   更新日: 2016-04-21  

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