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ポリアスパルテートに特異的なリエントラント・ヘリックス-ヘリックス転移の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07651098
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関東京工業大学

研究代表者

古屋 秀峰  東京工業大学, 工学部, 助手 (90251652)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードポリアスパルテート / α-ヘリックス / リエントラント / コンホメーション / ^2H-NMR
研究概要

ポリアスパルテート-〔-NH-CH-(CH_2C(O)OR)CO-〕-は、側鎖Rの構造に依存して右巻き、または、左巻きのらせんをとることが知られている。我々は、最近、ポリ(β-フェネチル L-アスパルテート)(PPLA)がテトラクロロエタン(TCE)の希薄溶液及び液晶状態中で温度の昇降により、α-ヘリックスの右巻き【tautomer】左巻きの鋭い一次転移を示すことを見い出した。更に我々は、研究過程において、PPLAが微量の変性溶媒を含む溶液系で、温度の昇降により、左巻きから右巻き状態を経て左巻きα-ヘリックスに戻るというリエントラント・ヘリックス-ヘリックス転移を示すことを新たに見い出した。本研究では、ポリアスパルテートに見られる特異的なリエントラント・ヘリックス-ヘリックス転移現象に着目し、その転移機構をNMR測定と分子動力学シミュレーションを併用することにより検討した。研究の第一段階として,クロロホルム及びTCEとトリフルオロ酢酸(TFA)またはジクロロ酢酸の各種混合溶媒系について,^1HNMRのNH化学シフト値からエトントラント・ヘリックス-ヘリックス転移を確認した。また,DMSO単独溶媒でも転移現象がみられた。液晶状態については、^2HNMR測定を行い,側鎖β位の四極子分裂幅の変化によりリエントラント現象を確認した。更に,PPLA濃度とTFA濃度に対してNMR測定と偏光顕微鏡観察により相図を作成し,マクロな等方一異方相転移とヘリックス-ヘリックス転移の位置づけを明確にした。液晶状態で側鎖^2HNMR/回転異性状態解析を行った結果,低温左巻きの側鎖コンホメーションは高温左巻きの時と非常に類似しており,側鎖コンホメーションが変性溶媒の影響を強く受けていることが分かった。これまでの研究成果は,既に第4回PPCにおいて発表した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 古屋秀峰: "Conformational Analysis of α-Helical Polypeptides in Two Opposite Screw Forms-A Combined Use of ^2H NMR and MD Simulation" 4th Pacific Polymer Conference(PPC). Preprints. 118 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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