研究課題/領域番号 |
07660005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
氏原 暉男 信州大学, 農学部, 教授 (60021060)
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研究分担者 |
南 峰夫 信州大学, 農学部, 助教授 (30174098)
俣野 敏子 信州大学, 農学部, 教授 (00021080)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ソバ属の種間雑種 / 種間雑種の形態 / 種間雑種の自殖性 / 種間雑種の育種素材 / Fagopyrum homotropicum / ソバ属 / 種間交雑 / 胚珠培養 / 育種的利用 |
研究概要 |
日本を中心に世界各地で栽培されているソバは大部分が普通ソバ(Fagopyrum esculentum)である。この種は、タデ科に属するため、茎葉が軟弱で、気象条件によっては著しい被害を受け、収量が皆無になることがある。また、異型花柱性による他家受精を営むことから、開花期の気候によって受精・結実率は大きく異なり、収量性に大きな影響を及ぼす。 本研究は、上述の普通ソバの弱点を克服するための育種法の一つとしての種間交雑によって優れた形質を持つ雑種を獲保し、有用な育種素材を得る目的で行ったものである。初年度においては予測した通り、普通ソバと中国産の近縁種であるF.homoyropicumとの間で種間交配を行い、雑種(F_1)を得ると共に、それらの外部形態、とくに花器の形態に注目して調査した結果、F_1の花器形態は野性種と同じ花型を示すと同時に自家受精により結実した。また、葉身の形態も両親とは異なり、明らかに雑種であることが確認され、多数の次代種子を得ることに成功した。 次年度においては、得られたF_1種子を養成し、花器や葉身の形態さらには自家受精の程度などを中心に調査を行ったところ、F_1の雑種がF.homotropicumと同様な花器形態であったのに対し当代では、同柱花と長柱花に分離した。分離の比率は、同型花型が高い傾向を示した。 普通ソバに同型花型の遺伝子を導入して、自家受精を営む系統を得るための本研究の所期の目的はほぼ達成され、優れた育種素材を得ることができ、さらに後代の養成とと選抜を継続実施し、新品種育成に大きく寄与する成果が得られた。
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