研究課題/領域番号 |
07660029
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
山田 寿 愛媛大学, 農学部, 助教授 (60144341)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | リンゴ / 温度 / みつ症状 / エチレン / 成熟度 / ソルビトール |
研究概要 |
‘ひめかみ'と‘ふじ'の2品種を用いて、収穫の約1か月前から果実温度をみつ症状抑制を想定した25℃と促進を想定した15℃(ひめかみ)あるいは10℃(ふじ)に制御した。処理期間中1週間間隔でサンプリングし、エチレン放出量やK^+の溶出速度、ソルビトール含量などを測定して、みつ症状の発生と成熟度あるいはソルビトールとの関連を明らかにしようとした。 その結果、両品種とも25℃区でほぼ完全にみつ症状の発生が抑制されたのに対して、15℃や10℃区では無処理区よりも発生時期が早まり、程度も大きかった。‘ひめかみ'のエチレン放出量は15℃区では処理期間中ほとんど増加せず、25℃区や無処理区より低く推移した。一方、‘ふじ'ではエチレン放出量がかなり低く、処理区間に顕著な差は認められなかった。K^+の溶出速度は両品種とも処理期間中徐々に高まる傾向は見られたが、25℃区と15℃区あるいは10℃区との間に有意な差は認められなかった。‘ひめかみ'のソルビトール含量は15℃区が25℃区より高く推移したのに対して、‘ふじ'では処理期間中を通じて温度区間にほとんど差が認められなかった。以上の結果から、リンゴのみつ症状は温度によって制御されることが再確認された。また、温度制御されたみつ症状はエチレン放出量やK^+の膜透過性から見た果実の成熟度の違いとは直接的な関連がないことが明らかとなった。ソルビトール含量についても、少なくとも単独でのみつ症状発生への関与の可能性は低いと思われた。
|